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給湯器の完全ガイド!故障?交換?後悔しない全知識

毎日当たり前のようにお湯を使わせてくれる給湯器。しかし、いざ「お湯が出ない!」「変な音がする…」といったトラブルが起きると、本当にパニックになりますよね。生活に欠かせない設備だからこそ、突然の故障は一大事です。この記事は、「給湯器の調子が悪いけど、どうしたらいいの?」「交換したいけど、何から始めれば…?」と悩んでいるあなたのための、完全お役立ちガイドです。特定の商品をおすすめするような宣伝は一切ありません。給湯器に関するあらゆる知識を網羅し、あなたが後悔しないための判断材料を提供することだけを目的としています。給湯器の仕組みといった基礎知識から、トラブルの対処法、適切な選び方の考え方、メンテナンスのコツ、そして交換工事の流れまで、この一本の記事で全てがわかります。さあ、一緒に給湯器の不安を解消していきましょう!

  1. 第一部:給湯器のキホン!知っておきたい基礎知識
    1. そもそも給湯器とは?その役割と重要性
    2. お湯はどうやって作られる?給湯器の仕組みを大解剖
      1. ガス給湯器の仕組み
      2. 電気給湯器の仕組み(電気温水器・エコキュート)
      3. 石油給湯器の仕組み
      4. ハイブリッド給湯器の仕組み
    3. 給湯器のスペックを知ろう!主な種類と特徴
      1. 設置場所による分類
      2. 給湯能力(号数)ってなんだ?
      3. 機能による分類(給湯専用・オート・フルオート)
  2. 第二部:後悔しない!給湯器選びの思考法
    1. 家族構成とライフスタイルから考える
      1. 何人家族ですか?
      2. お湯の使い方は?
    2. 給湯能力(号数)の適切な選び方
    3. 機能(オート・フルオート)はどう考える?
    4. エネルギー源(ガス・電気・石油)の選択
      1. ガス給湯器
      2. 電気給湯器(エコキュートなど)
      3. 石油給湯器
    5. 設置場所と法規制の確認
  3. 第三部:パニックになる前に!給湯器のトラブルと対処法
    1. こんな症状、出ていませんか?よくあるトラブル事例
    2. 自分でできる!初期対応と確認事項
    3. これは危険!すぐに業者に連絡すべきケース
    4. エラーコードが表示されたら?
  4. 第四部:給湯器と末永く付き合うために!メンテナンスと寿命の話
    1. 給湯器の寿命って、だいたい何年くらい?
    2. 寿命が近いかも?交換を検討すべきサイン
    3. 自分でできる!日常的なメンテナンス方法
      1. 給湯器本体の外装の掃除
      2. 給水口フィルターの掃除
      3. 追い焚き配管の洗浄
    4. 長期不在時の対応「水抜き」
    5. プロによる点検の重要性
  5. 第五部:いざ交換!給湯器の交換・設置工事のすべて
    1. 給湯器を交換するベストなタイミングとは?
    2. 知っておきたい!交換工事の流れ
      1. ステップ1:業者探しと問い合わせ
      2. ステップ2:現地調査と見積もり
      3. ステップ3:契約
      4. ステップ4:交換工事当日
      5. ステップ5:試運転と引き渡し
    3. 業者選びで失敗しないためのチェックポイント
    4. 賃貸物件の場合の注意点
  6. 第六部:これってどうなの?給湯器に関するQ&A
    1. Q1. 「エコジョーズ」ってよく聞くけど、何のこと?
    2. Q2. エコキュートの「ヒートポンプ技術」って、もっと詳しく知りたい!
    3. Q3. 給湯器の保証期間って、どれくらいが普通?
    4. Q4. リースやレンタルという選択肢はあるの?
    5. Q5. 給湯器の交換で、国や自治体の補助金は使えるの?
  7. まとめ:給湯器の知識は、快適な暮らしの第一歩

第一部:給湯器のキホン!知っておきたい基礎知識

「給湯器って、ただお湯を沸かす箱でしょ?」と思っている方も多いかもしれません。しかし、その「箱」の中には、私たちの快適な生活を支えるための様々な技術が詰まっています。まずは、給湯器がどのようなもので、どうやってお湯を作っているのか、その基本的な仕組みから見ていきましょう。ここを理解しておくと、トラブルの原因を探ったり、新しい給湯器を選ぶ際にとても役立ちますよ。

そもそも給湯器とは?その役割と重要性

給湯器とは、その名の通り「お湯を供給する器具」のことです。水道から送られてくる水を、ガス、電気、石油などのエネルギーを使って温め、キッチンやお風呂、洗面所など、家中の必要な場所へお湯を送り出す役割を担っています。もし給湯器がなければ、私たちは冬の寒い日でも冷たい水で洗い物をし、お風呂はわざわざ沸かさなければなりません。そう考えると、給湯器がどれだけ私たちの生活を快適で便利なものにしてくれているか、お分かりいただけるかと思います。まさに、現代生活における縁の下の力持ち的な存在なのです。

お湯はどうやって作られる?給湯器の仕組みを大解剖

給湯器がお湯を作る仕組みは、使用するエネルギー源によって大きく異なります。ここでは、代表的な給湯器の仕組みを簡単に解説します。

ガス給湯器の仕組み

現在、日本の家庭で最も普及しているのがガス給湯器です。その仕組みは比較的シンプルです。

  1. 蛇口をひねるなどしてお湯を使おうとすると、給湯器内部のセンサーが水の流れを検知します。
  2. 水の流れを検知すると、ガスと空気を燃焼させるためのファンが作動し、ガス弁が開きます。
  3. 点火装置が作動し、バーナーでガスを燃焼させます。
  4. 燃焼によって発生した高温の熱が、「熱交換器」と呼ばれる部品を加熱します。
  5. 熱交換器の中には、水道から来た水が通る細い管が張り巡らされており、この管を水が通ることで、熱が水に伝わりお湯になります。
  6. 設定された温度になったお湯が、配管を通って蛇口などから出てくる、という流れです。

「瞬間式」と呼ばれるこの方式は、使いたいときだけ燃焼させるため、お湯切れの心配がないのが大きな特徴です。

電気給湯器の仕組み(電気温水器・エコキュート)

電気給湯器は、大きく分けて「電気温水器」と「エコキュート」の2種類があります。どちらも電気を使ってお湯を沸かしますが、その仕組みは異なります。

  • 電気温水器
    電気温水器は、貯湯タンクの中に設置された電気ヒーター(電熱器)で直接水を温め、お湯にして貯めておく仕組みです。構造はシンプルですが、ヒーターで直接加熱するため、消費電力が大きくなる傾向があります。
  • エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)
    エコキュートは、「ヒートポンプ技術」という仕組みを利用してお湯を沸かします。これは、エアコンの暖房と同じような原理です。外気の熱を「自然冷媒(CO2)」に集め、その熱を圧縮機でさらに高温にします。その高温になった冷媒の熱を利用して水を温め、お湯を作るのです。電気ヒーターだけで沸かすよりもはるかに効率が良く、少ない電力でお湯を作ることができるのが最大の特長です。どちらのタイプも、主に電気料金の安い深夜電力を使ってお湯を沸かし、大きな貯湯タンクに貯めておき、日中に使用するという「貯湯式」が基本です。

石油給湯器の仕組み

石油給湯器(石油ボイラーとも呼ばれます)は、灯油を燃料としてお湯を沸かす給湯器です。基本的な仕組みはガス給湯器と似ていますが、ガスではなく灯油を燃焼させて熱交換器を加熱します。パワフルな燃焼力で、一度に大量のお湯を作ることができるため、特に寒冷地で人気があります。燃料となる灯油を貯めておくための灯油タンクが別途必要になります。

ハイブリッド給湯器の仕組み

ハイブリッド給湯器は、その名の通り、ガスと電気の良いところを組み合わせた給湯器です。具体的には、効率の良い「ヒートポンプ技術(エコキュートと同じ原理)」と、パワフルな「ガス給湯器(エコジョーズ)」を組み合わせています。普段使いの少量のお湯は効率の良いヒートポンプで沸かし、お風呂の湯はりなど大量にお湯が必要な時だけ、ガスの力も使って素早くお湯を作る、といったように、状況に応じて最適な方法を自動で選択してくれます。これにより、エネルギー効率を非常に高く保つことができます。

給湯器のスペックを知ろう!主な種類と特徴

給湯器には、仕組みの違いだけでなく、設置場所や能力、機能によって様々な種類があります。ここでは、知っておくべき基本的な分類について解説します。

設置場所による分類

給湯器は、どこに設置されているかによってタイプが分かれます。ご自宅の給湯器がどのタイプか、一度確認してみてください。

  • 屋外壁掛型
    戸建てやマンションのベランダ・外壁に設置されている、最も一般的なタイプです。コンパクトで場所を取りません。
  • 屋外据置型
    戸建ての住宅で、地面やブロックの上に直接設置されているタイプです。壁掛型よりも少し大きいですが、安定感があります。
  • PS(パイプスペース)設置型
    マンションの玄関脇などにある、扉付きのスペース(パイプスペース)内に設置されているタイプです。外観からは見えないようになっています。
  • 屋内設置型
    主に寒冷地や古い住宅で見られる、屋内に設置するタイプです。給排気の方法によってさらに種類が分かれており、交換の際には専門的な知識が必要です。

現在の設置タイプと異なるタイプへの交換は、追加の工事が必要になったり、そもそも設置が難しかったりする場合があるため、まずはご自宅のタイプを把握することが重要です。

給湯能力(号数)ってなんだ?

ガス給湯器のカタログなどでよく目にする「号数」。これは給湯器の能力を示す非常に重要な指標です。「水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるか」を表しています。例えば、24号の給湯器であれば、水温が15℃の時に40℃(15℃+25℃)のお湯を1分間に24リットル出す能力がある、ということです。

号数 主な使用人数の目安 特徴
16号 1~2人家族 シャワーとキッチンでの同時使用は少し厳しいかもしれません。単身者や二人暮らし向けです。
20号 2~3人家族 シャワーとキッチンでの同時使用も、ある程度こなせます。標準的な能力です。
24号 4人以上の家族 シャワーとキッチン、洗面所など、2~3ヶ所で同時にお湯を使っても湯量が安定しやすいパワフルなタイプです。
28号以上 大家族、二世帯住宅など お湯を同時にたくさん使うご家庭向けの、さらにパワフルなタイプです。

号数が大きいほど一度にたくさんのお湯を使えますが、その分、本体価格やガス代が少し高くなる傾向があります。家族の人数やライフスタイルに合わせて適切な号数を選ぶことが、快適さと経済性の両立に繋がります。

機能による分類(給湯専用・オート・フルオート)

お風呂の機能によっても、給湯器は大きく3つに分けられます。これも快適性を左右する重要なポイントです。

  • 給湯専用タイプ
    最もシンプルなタイプで、蛇口をひねってお湯を出す機能しかありません。お風呂にお湯をためる際は、自分で蛇口をひねって湯はりをし、頃合いを見て止めに行く必要があります。追い焚きや保温機能はありません。
  • オートタイプ
    スイッチひとつで、設定した湯量・湯温で自動的にお湯はりをしてくれます。お湯はりが完了すると自動で止まり、音声で知らせてくれます。お湯がぬるくなると、手動で「追い焚き」ボタンを押すことで温め直すことができます。ただし、お湯が減っても自動で足し湯はしてくれません。
  • フルオートタイプ
    オートタイプの機能に加えて、さらに便利な機能が搭載されています。お湯がぬるくなると自動で追い焚きをしてくれる「自動保温機能」や、浴槽のお湯が減ると自動で設定水位までお湯を足してくれる「自動足し湯機能」がついています。さらに、排水時には追い焚き配管を自動で洗浄してくれる機能がついている機種も多く、衛生的に使えます。

どちらが良いというわけではなく、ご家庭のライフスタイルやお風呂の使い方によって最適なタイプは異なります。「お風呂はシャワーで済ませることがほとんど」という方なら給湯専用でも十分かもしれませんし、「家族の入浴時間がバラバラで、いつでも温かいお風呂に入りたい」という方ならフルオートが便利に感じられるでしょう。

第二部:後悔しない!給湯器選びの思考法

給湯器の交換は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、「なんとなく」で選んでしまうと後悔につながる可能性があります。ここでは、特定の商品をおすすめするのではなく、「あなたのご家庭に最適な給湯器は何か」を考えるための思考プロセスを解説します。以下のポイントを一つずつチェックして、後悔のない選択をしましょう。

家族構成とライフスタイルから考える

まず最初に考えるべきは、ご自身の「暮らし」です。どのような暮らしをしているか、または将来どのような暮らしをしたいかによって、必要な給湯器のスペックは大きく変わってきます。

何人家族ですか?

家族の人数は、給湯能力(号数)を決める最も基本的な要素です。

  • 単身~2人暮らし:朝の準備でシャワーと洗面所を同時に使う程度であれば、16号や20号でも十分な場合があります。
  • 3~4人家族:夕食の準備をしながら誰かがシャワーを浴びる、といったシーンが想定されるなら、20号や24号が安心です。
  • 5人以上の大家族や二世帯住宅:キッチン、お風呂、洗面所と、複数の場所で同時にお湯を使う可能性が高いでしょう。24号以上が快適に過ごせる目安となります。

「今は夫婦二人だけど、将来は子供も欲しいな」と考えているなら、少し余裕を持った号数を選んでおくのも一つの手です。

お湯の使い方は?

お湯を「いつ」「どこで」「どのように」使うかも重要なポイントです。

  • 朝シャワー派が多い?:朝の忙しい時間帯にシャワーの取り合いになるご家庭は、パワフルな号数がおすすめです。
  • キッチンとお風呂の同時使用は頻繁?:洗い物をしながらお風呂の準備をする、といった使い方をよくするなら、号数が大きい方がストレスなく使えます。
  • お風呂にこだわりはありますか?:自動で湯はりや保温をしてほしい、追い焚きは必須、といった希望があるなら、オートタイプやフルオートタイプが選択肢になります。「シャワーで済ませることが多い」なら、給湯専用タイプでコストを抑えるという考え方もあります。

ご自身の家族の1日の動きを思い浮かべながら、お湯を使うピークタイムや使い方をシミュレーションしてみましょう。

給湯能力(号数)の適切な選び方

前述の通り、号数は「水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるか」を示す能力です。家族構成とライフスタイルから考えた結果を元に、具体的な号数を絞り込んでいきましょう。

「大は小を兼ねる」と言いますが、必ずしもそうとは限りません。必要以上に大きな号数を選んでも、その性能をフルに発揮する機会がなければ、初期費用や基本料金が無駄になってしまう可能性もあります。逆に、小さすぎる号数を選ぶと、冬場にお湯の出が悪くなったり、複数の場所で使うと極端に湯量が減ったりして、日々の生活でストレスを感じることになります。

一つの考え方として、「今使っている給湯器で不便を感じているか?」を基準にする方法があります。

  • 現状で特に不満がない:同じ号数を選ぶのが無難です。
  • お湯の出が弱い、同時使用で困る:ワンランク上の号数(例:20号→24号)を検討してみましょう。
  • 家族が減って、お湯をあまり使わなくなった:ワンランク下の号数(例:24号→20号)にすることで、コスト削減につながる可能性もあります。

現在の給湯器の号数は、本体に貼られているシール(銘板)で確認できます。型番の最初の数字が号数を表していることが多いです。(例:RUF-A2405SAW(B) → 24号)

機能(オート・フルオート)はどう考える?

お風呂の利便性を大きく左右するオート・フルオート機能。これもライフスタイルに合わせて選びましょう。

フルオートがおすすめなのはこんなご家庭

  • 家族の入浴時間がバラバラで、最後に入る人はお湯がぬるくなっていることが多い。
  • 半身浴などで長時間お風呂に浸かることが多く、お湯の温度を一定に保ちたい。
  • 浴槽のお湯を使って体を洗うなど、お湯が減ることが多い。
  • 配管の汚れが気になるので、自動洗浄機能があると嬉しい。

オートがおすすめなのはこんなご家庭

  • 自動湯はりは欲しいけど、保温や足し湯は手動で十分。
  • 家族が続けてお風呂に入ることが多いので、自動保温はあまり必要ない。
  • フルオートほどの多機能はいらないので、少しでもコストを抑えたい。

給湯専用で十分なのはこんなご家庭

  • お風呂はシャワーがメインで、湯船にお湯をためることは滅多にない。
  • お湯はりは自分で蛇口をひねって止めるのが苦にならない。
  • とにかくシンプルで、コストを最優先したい。

一般的に、フルオート>オート>給湯専用の順に本体価格は高くなります。どの機能にどれだけの価値を感じるか、ご家族で相談してみるのが良いでしょう。

エネルギー源(ガス・電気・石油)の選択

現在お使いのエネルギー源から変更する場合、大掛かりな工事が必要になることがあります。しかし、長期的な視点で見ると、エネルギー源の変更がメリットをもたらす可能性もあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、総合的に判断しましょう。

ガス給湯器

  • メリット:お湯を使いたいときにすぐ沸かせる(瞬間式)。お湯切れの心配がない。本体がコンパクトで設置場所の自由度が高い。都市ガスはランニングコストが比較的安い。
  • デメリット:プロパンガス(LPガス)は都市ガスに比べてガス料金が高い傾向がある。設置にはガス工事が必要。

電気給湯器(エコキュートなど)

  • メリット:ヒートポンプ技術によりエネルギー効率が非常に高く、光熱費を抑えられる可能性がある。火を使わないため、安全性が高いイメージがある。オール電化住宅との相性が良い。災害時にタンクの水を非常用水として使える場合がある。
  • デメリット:お湯を貯めておく貯湯タンクとヒートポンプユニットの設置スペースが必要。初期費用が高額になりやすい。日中にお湯を使いすぎると湯切れを起こす可能性がある。

石油給湯器

  • メリット:燃焼パワーが強く、寒冷地でも安定した給湯能力を発揮する。ランニングコスト(灯油代)が比較的安い傾向がある。
  • デメリット:燃料の灯油を貯めておくタンクが必要。燃料の補充の手間がかかる。運転音が比較的大きい場合がある。

これらの特性に加えて、お住まいの地域(都市ガスが通っているか、日照時間はどうかなど)や、今後の光熱費の動向なども考慮に入れると、より良い選択ができます。また、エネルギー効率の高い給湯器(エコジョーズやエコキュートなど)は、国や自治体から補助金が出る場合があります。こうした制度も情報収集の対象にすると良いでしょう。

設置場所と法規制の確認

給湯器はどこにでも設置できるわけではありません。安全性確保のため、法律や条例で設置基準が厳しく定められています。

  • 離隔距離の確保:給湯器本体と、可燃物である壁や窓、障害物などとの間には、定められた距離(離隔距離)を保つ必要があります。
  • 給排気の問題:特に屋内設置型やPS設置型の場合、排気が室内に逆流したり、給気が不十分になったりしないよう、適切な給排気方法を確保することが絶対条件です。不適切な設置は、不完全燃焼による一酸化炭素中毒など、命に関わる重大な事故につながります。

「今の給湯器より少し大きいサイズにしたい」といった場合でも、この離隔距離が確保できなければ設置できないことがあります。交換を検討する際は、必ず専門の業者に現地調査をしてもらい、設置可能かどうかを確認してもらうことが不可欠です。素人判断は絶対にやめましょう。

第三部:パニックになる前に!給湯器のトラブルと対処法

「ある日突然、お湯が出なくなった!」そんな時、どうすれば良いのでしょうか。業者を呼ぶ前に、自分で確認できることがいくつかあります。慌てず、一つずつチェックしていくことで、意外と簡単に解決するケースもあります。ここでは、よくあるトラブル事例とその対処法をまとめました。

こんな症状、出ていませんか?よくあるトラブル事例

給湯器の不調は、様々なサインとなって現れます。以下のような症状が見られたら、注意が必要です。

  • お湯が全く出ない:最も深刻でわかりやすいトラブルです。
  • お湯の温度が安定しない:熱くなったりぬるくなったりを繰り返す。
  • 設定した温度にならない:ぬるいお湯しか出ない、または熱すぎる。
  • 追い焚きができない:ボタンを押しても追い焚きが始まらない、またはエラーが出る。
  • 給湯器から異音がする:「ボンッ」という爆発音、「キーン」という高い音、「ポコンポコン」という沸騰音など。
  • 給湯器から異臭がする:ガス臭い、焦げ臭いなど。
  • 給湯器本体や配管から水漏れしている:本体下部や接続部からポタポタと水が垂れている。
  • リモコンにエラーコードが表示される:数字やアルファベットのエラーメッセージが出ている。

これらの症状には、単純な設定ミスから、部品の劣化、重大な故障まで、様々な原因が考えられます。

自分でできる!初期対応と確認事項

業者に連絡する前に、まずは以下の項目をチェックしてみてください。ただし、ガス臭いと感じた場合は、すぐにガスの使用を中止し、窓を開けて換気を行い、契約しているガス会社に連絡してください。自分で何かしようとするのは絶対に危険です。

  1. リモコンの確認
    • リモコンの電源は入っていますか?運転スイッチが「切」になっていませんか?
    • リモコンにエラーコードは表示されていませんか?もし表示されていたら、その番号をメモしておきましょう。
    • 意外と見落としがちなのが、コンセントです。リモコンの電源プラグが抜けていたり、緩んでいたりしないか確認しましょう。
  2. 給湯器本体の電源プラグの確認
    • 屋外にある給湯器本体にも、電源プラグがあります。これが抜けていたり、接続している屋外コンセントが濡れていたりしないか確認しましょう。
  3. ガスの元栓の確認
    • 給湯器につながるガスの元栓が閉まっていませんか?ガスメーターの栓が閉まっていることもあります。何かの拍子で閉めてしまっている可能性も考えられます。
    • ガスコンロなど、他のガス機器が使えるかも確認してみましょう。他の機器も使えない場合は、ガスメーターでガスが遮断されている可能性があります。
  4. 水道の元栓の確認
    • 給湯器につながる水道の元栓(給水バルブ)が閉まっていませんか?
    • 家全体の水道の元栓が閉まっている可能性もあります。断水していないかも確認しましょう。
  5. ブレーカーの確認
    • 家の分電盤のブレーカーが落ちていませんか?給湯器専用のブレーカーが落ちていることもあります。
  6. (冬場の場合)凍結の可能性
    • 外気温が氷点下になるような寒い日にお湯が出なくなった場合、給湯器の配管が凍結している可能性があります。給水管や給湯管が凍ってしまうと、水が流れずお湯が出なくなります。
    • 凍結してしまった場合は、熱湯をかけるのは絶対にやめてください。配管が破裂する恐れがあります。自然に解凍するのを待つか、ぬるま湯をタオルに含ませてゆっくり温めるなどの方法がありますが、無理は禁物です。

これらの基本的な確認を行っても状況が改善しない場合は、給湯器本体の内部で何らかの不具合が起きている可能性が高いです。

これは危険!すぐに業者に連絡すべきケース

以下の症状が見られる場合は、自分で対処しようとせず、直ちに使用を中止し、専門の業者やガス会社に連絡してください。

  • ガス臭い:一酸化炭素中毒やガス爆発の危険があります。火気厳禁で、すぐに換気し、避難してから連絡してください。
  • 不完全燃焼のサイン:給湯器から黒い煙やススが出ている、使用中に炎の色が赤やオレンジになる(通常は青色)といった場合は、不完全燃焼を起こしています。一酸化炭素中毒の危険が非常に高い状態です。
  • 本体からの水漏れ:内部の部品が破損している可能性が高いです。放置すると、漏電や他の部品の故障につながる恐れがあります。少量のにじみ程度なら応急処置も考えられますが、基本的には専門家に見てもらうのが安全です。
  • 大きな異音や爆発音:内部で異常な燃焼や部品の故障が起きているサインです。大変危険ですので、すぐに使用を中止してください。

安全に関わる問題は、絶対にご自身で判断したり、修理を試みたりしないでください。

エラーコードが表示されたら?

リモコンに表示されるエラーコードは、給湯器が自己診断した結果を知らせるメッセージです。取扱説明書には、各エラーコードが示す内容と、利用者ができる対処法が記載されています。まずは取扱説明書を確認し、指示に従ってください。

よくあるエラーコードには、以下のようなものがあります。(メーカーによって番号や意味は異なります)

  • 点火不良のエラー:ガスが来ていない、点火装置が故障しているなど、うまく火がつかない状態です。
  • 燃焼ファンの異常:給排気を行うファンに問題がある状態です。
  • 温度センサーの異常:お湯の温度を検知するセンサーの不具合です。
  • 水量センサーの異常:水の流れを検知するセンサーの不具合です。
  • (貯湯式の場合)お湯切れのエラー:タンク内のお湯を使い切ってしまった状態です。新しいお湯が沸くまで待つ必要があります。

取扱説明書に書かれている対処法(リモコンのリセットなど)を試してもエラーが消えない場合は、部品の故障が考えられますので、業者に連絡しましょう。その際、表示されているエラーコードを伝えると、業者が原因を特定しやすくなり、スムーズな対応につながります。

第四部:給湯器と末永く付き合うために!メンテナンスと寿命の話

毎日使うものだからこそ、少しの気遣いで給湯器の寿命は変わってきます。ここでは、給湯器をできるだけ長く、安全に使うためのメンテナンス方法や、寿命のサインについて解説します。定期的なお手入れは、トラブルの予防にもつながりますよ。

給湯器の寿命って、だいたい何年くらい?

「うちの給湯器、もう10年以上使ってるけど大丈夫かな?」と不安に思う方もいるでしょう。一般的に、給湯器の寿命の目安は10年~15年と言われています。もちろん、これはあくまで目安です。使用頻度や設置環境、お住まいの地域の水質、そして日頃のメンテナンス状況によって、寿命は大きく変わってきます。

例えば、家族が多くて毎日何回もお湯を使ったり、潮風に当たる沿岸部や、冬場の凍結が頻繁に起こる寒冷地に設置されていたりすると、部品の劣化が早まる傾向があります。

10年を過ぎたあたりから、小さな不具合が出始めたり、修理に必要な部品のメーカー保有期間(通常は製造終了後10年程度)が過ぎてしまい、修理ができなくなったりするケースが増えてきます。そのため、使用開始から10年が一つの大きな節目と考えると良いでしょう。

寿命が近いかも?交換を検討すべきサイン

以下のようなサインが見られたら、それは給湯器が寿命を迎えつつあるのかもしれません。完全に壊れてお湯が使えなくなる前に、交換を検討し始めるタイミングです。

  • お湯の温度がなかなか安定しない:部品の経年劣化で、温度調節機能がうまく働かなくなっている可能性があります。
  • お湯が出るまでに時間がかかるようになった:以前と比べて、蛇口をひねってからお湯が出るまでの時間が長くなった場合も、内部の効率が落ちているサインです。
  • 異音や異臭が頻繁に発生する:特に、使用開始時に「ボンッ」という大きな着火音がするようになったら要注意です。
  • 修理の頻度が増えてきた:一度修理しても、また別の箇所が故障する、ということが続くようであれば、全体的に劣化が進んでいる証拠です。修理費用がかさむだけで、根本的な解決にはなりません。
  • 光熱費が急に高くなった:同じようにお湯を使っているのに、ガス代や電気代が明らかに増えた場合、給湯器の熱効率が低下している可能性があります。

これらのサインが複数見られるようなら、思い切って交換した方が、結果的に快適で経済的になることが多いです。真冬にお湯が出なくなって慌てて業者を探す…なんて事態は避けたいですよね。

自分でできる!日常的なメンテナンス方法

専門的な分解・清掃は資格が必要で危険ですが、ご自身でできる範囲の簡単なお手入れもあります。安全に注意しながら、定期的に行いましょう。

給湯器本体の外装の掃除

給湯器の本体にホコリやクモの巣、汚れがついていると、給気口を塞いで不完全燃焼の原因になったり、内部に虫が侵入したりする原因になります。固く絞った布などで、外側を優しく拭き掃除しましょう。特に、給気口や排気口の周りはきれいに保つことが大切です。ただし、排気口は運転中や運転直後は非常に高温になっているので、絶対に素手で触らないでください。

給水口フィルターの掃除

給湯器には、水道水に含まれるゴミや砂を取り除くための「水抜き栓フィルター」がついています。これが目詰まりすると、お湯の出が悪くなる原因になります。

  1. まず、給湯器の運転を停止し、給水元栓を閉めます。
  2. 水抜き栓を、レンチやプライヤーなどを使ってゆっくりと左に回して外します。(この時、中に残っている水が出てくるので、タオルやバケツで受けましょう)
  3. フィルター部分に付着したゴミを、古い歯ブラシなどで優しくこすり落とします。
  4. 掃除が終わったら、フィルターを元の位置に戻し、水抜き栓をしっかりと右に回して締めます。
  5. 最後に給水元栓を開け、水漏れがないか確認してから運転を再開します。

詳しい手順は、お使いの給湯器の取扱説明書で必ず確認してください。

追い焚き配管の洗浄

追い焚き機能付きのお風呂の場合、浴槽のお湯を循環させる配管の内部には、湯垢や皮脂汚れがたまりやすくなっています。これを放置すると、雑菌が繁殖する原因にもなります。市販の風呂釜洗浄剤(1つ穴用)を使って、説明書に従って定期的に洗浄することをおすすめします。フルオートタイプの給湯器には配管の自動洗浄機能がついているものもありますが、それでも定期的な洗浄を行うと、より清潔に保つことができます。

長期不在時の対応「水抜き」

旅行や帰省などで長期間家を空ける際、特に冬場は注意が必要です。外気温が0℃以下になる可能性がある場合は、給湯器や配管に残った水が凍結し、破裂するのを防ぐために「水抜き」という作業が必要になります。水抜きの方法は機種によって異なりますが、一般的には前述のフィルター掃除の手順と同じように、水抜き栓から水を抜く作業を行います。詳しくは必ず取扱説明書を確認してください。最近の給湯器には、自動で凍結を予防する機能がついているものも多いですが、それでも長期間不在にする場合は、念のため水抜きをしておくと安心です。

プロによる点検の重要性

日常的なメンテナンスに加えて、プロによる定期的な点検も、給湯器を安全に長く使うためには非常に重要です。

  • 法定点検(長期使用製品安全点検制度):特定の石油給湯器や屋内設置型のガス給湯器などは、製造から一定期間が経過すると、国が定めた点検(有償)を受けることが所有者の責務とされています。対象製品をお持ちの場合は、メーカーから点検の通知が届きます。
  • 任意点検(あんしん点検など):法定点KNの対象外の給湯器でも、メーカーやガス会社、設置業者が有償の任意点検サービスを提供しています。専門家が内部の部品の劣化具合や燃焼状態、安全装置の作動状況などをチェックしてくれるため、不具合の早期発見につながります。

車の車検と同じように、給湯器も定期的な健康診断を受けることで、安心して長く使い続けることができます。

第五部:いざ交換!給湯器の交換・設置工事のすべて

寿命や故障で給湯器を交換することになった場合、どのような流れで進んでいくのでしょうか。業者選びから工事完了まで、知っておくべきポイントや注意点を解説します。スムーズに、そして納得のいく交換を実現するためのステップを見ていきましょう。

給湯器を交換するベストなタイミングとは?

交換を考えるべきタイミングは、主に3つあります。

  1. 故障したとき:お湯が出ないなど、生活に支障が出ている場合は、すぐに交換を検討する必要があります。ただし、修理で対応できる場合もあるので、まずは業者に診断してもらいましょう。
  2. 寿命が近づいたとき:前述の通り、使用開始から10年以上が経過し、不具合のサインが見え始めたら、本格的に壊れてしまう前の「予防的な交換」がおすすめです。計画的に準備ができるため、機種や業者をじっくり比較検討する時間があります。
  3. ライフスタイルが変化したとき:家族が増えたり、子供が独立したりして、必要なお湯の量が変わったときも交換の良いタイミングです。よりご家庭に合った能力や機能の給湯器にすることで、快適性や経済性が向上します。

一番避けたいのは、真冬の寒い時期に突然壊れて、慌てて業者を探し、選択の余地なく交換することです。そうならないためにも、寿命のサインを見逃さず、計画的に行動することが大切です。

知っておきたい!交換工事の流れ

業者に連絡してから工事が完了するまでの、一般的な流れは以下のようになります。

ステップ1:業者探しと問い合わせ

まずは、給湯器の交換工事を依頼する業者を探します。ガス会社、給湯器メーカー、リフォーム会社、ホームセンター、地域の水道設備店、インターネットの専門業者など、選択肢は様々です。気になる業者が見つかったら、電話やウェブサイトのフォームから問い合わせをします。その際、以下の情報を伝えると話がスムーズに進みます。

  • 現在の給湯器の状況(故障の症状、エラーコードなど)
  • 現在の給湯器のメーカー、型番、設置場所(屋外壁掛、PS設置など)
  • 可能であれば、給湯器本体と設置状況がわかる写真を送る

ステップ2:現地調査と見積もり

正確な見積もりを出すために、業者が実際に家に来て設置状況を確認する「現地調査」を行います。現在の給湯器の設置状況、配管の状態、搬入経路などをプロの目でチェックし、どのような工事が必要か、どの機種が設置可能かなどを判断します。この現地調査を元に、詳細な見積書が作成されます。複数の業者から相見積もりを取ることを強くおすすめします。これにより、料金の相場感がわかり、サービス内容を比較検討できます。

ステップ3:契約

見積もりの内容に納得したら、正式に契約を結びます。契約前には、以下の点を再度確認しましょう。

  • 見積もりに含まれる工事内容(本体代、標準工事費、廃材処分費など)
  • 追加工事が発生する可能性とその場合の費用
  • 保証内容(商品保証、工事保証)
  • 工事日程

疑問点や不安な点は、契約前にすべて解消しておくことが重要です。

ステップ4:交換工事当日

約束の日時に、業者が来て工事を行います。一般的な交換工事の所要時間は、2時間~4時間程度です。工事中は、一時的にガスと水道を止めることになります。工事担当者は、既存の給湯器の取り外し、新しい給湯器の設置、ガス管・水道管・リモコン線の接続などを行います。

ステップ5:試運転と引き渡し

設置が完了したら、業者が試運転を行い、正常に作動するかを確認します。お湯が問題なく出るか、水漏れやガス漏れがないかなどを入念にチェックします。その後、利用者に対して新しい給湯器の操作方法や注意点などの説明があります。この時にわからないことがあれば、遠慮なく質問しましょう。すべて問題がなければ、工事完了となり、引き渡しです。

業者選びで失敗しないためのチェックポイント

給湯器の交換は、どこに頼んでも同じというわけではありません。信頼できる業者を選ぶために、以下の点をチェックしましょう。

  • 必要な資格を持っているか?
    ガス給湯器の設置には、「ガス機器設置スペシャリスト」や「液化石油ガス設備士」などの専門資格が必要です。無資格での工事は非常に危険です。業者のウェブサイトなどで、有資格者が在籍しているかを確認しましょう。
  • 見積もりは明確か?
    「工事費一式」のような大雑把な見積もりではなく、「本体代」「標準工事費」「廃材処分費」「出張費」など、内訳がきちんと記載されているかを確認します。何が含まれていて、何が別料金なのかが明確な業者は信頼できます。
  • 保証はしっかりしているか?
    給湯器本体のメーカー保証に加えて、工事に対する「工事保証」を独自に設けている業者は、施工技術に自信がある証拠です。保証期間や内容もしっかり確認しましょう。
  • 実績や口コミはどうか?
    業者のウェブサイトで施工事例を確認したり、インターネットで口コミや評判を調べたりするのも参考になります。長年の実績がある業者は、それだけ多くの顧客から信頼されていると言えます。
  • 対応は丁寧で迅速か?
    問い合わせ時の電話対応や、現地調査に来たスタッフの態度も重要な判断材料です。こちらの質問に丁寧に答えてくれるか、親身になって相談に乗ってくれるかなど、安心して任せられる相手かどうかを見極めましょう。

価格の安さだけで選ぶのは危険です。ずさんな工事は、故障や事故の原因になります。価格、サービス、信頼性のバランスを総合的に見て、納得できる業者を選びましょう。

賃貸物件の場合の注意点

もし、お住まいが賃貸マンションやアパートの場合、給湯器の所有者は大家さん(または管理会社)です。給湯器が故障した場合、勝手に業者を呼んだり交換したりしてはいけません。

まずは、必ず大家さんか管理会社に連絡し、指示を仰いでください。修理や交換の手配、費用の負担は、基本的に所有者である大家さんが行います。自分で勝手に交換してしまうと、費用を自己負担しなければならなくなったり、退去時にトラブルになったりする可能性がありますので、注意が必要です。

第六部:これってどうなの?給湯器に関するQ&A

ここでは、給湯器に関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。さらに知識を深めて、給湯器マスターを目指しましょう!

Q1. 「エコジョーズ」ってよく聞くけど、何のこと?

A1. エコジョーズとは、高効率ガス給湯器の愛称です。従来のガス給湯器では、お湯を沸かす際に発生する高温の排気ガス(約200℃)をそのまま空気中に捨てていました。エコジョーズは、この今まで捨てていた排気ガスの熱を再利用して、あらかじめ水を温めておく仕組みになっています。これにより、ガスの使用量を少なく抑えることができ、熱効率が従来型の約80%から約95%へと大幅に向上します。結果として、ガス代の節約につながり、CO2排出量も削減できるため、環境にも家計にも優しい給湯器と言えます。ただし、排熱を利用する過程で「ドレン水」という酸性の水が発生するため、これを排水するためのドレン配管工事が別途必要になります。

Q2. エコキュートの「ヒートポンプ技術」って、もっと詳しく知りたい!

A2. ヒートポンプ技術は、空気中の熱(熱エネルギー)を集めて、移動させる技術のことです。身近なものでは、エアコンや冷蔵庫に使われています。エコキュートの場合、以下のような流れでお湯を作ります。

  1. ファンを回して外の空気を取り込み、その空気の熱を「自然冷媒(CO2)」が吸収します。
  2. 熱を吸収した冷媒を「圧縮機」でギュッと圧縮します。気体は圧縮されると温度が上がる性質があるため、冷媒は非常に高温になります。
  3. この高温になった冷媒の熱を、水の通る配管に伝えてお湯を作ります。
  4. 熱を水に渡して温度が下がった冷媒は、膨張弁で減圧されて元の低温状態に戻り、再び空気の熱を吸収しにいきます。

このように、電気の力は主に空気を圧縮したり冷媒を循環させたりするために使い、熱エネルギーそのものは空気中から集めてくるため、電気ヒーターだけでお湯を沸かすよりも、はるかに少ない電力でお湯を作ることができるのです。

Q3. 給湯器の保証期間って、どれくらいが普通?

A3. 給湯器の保証は、大きく分けて「商品保証(メーカー保証)」「工事保証」の2つがあります。

  • 商品保証(メーカー保証):給湯器本体の不具合に対する保証で、通常は1年~2年が一般的です。メーカーによっては、有償または無償で保証期間を5年、7年、10年などに延長できるサービスを用意しています。
  • 工事保証:設置工事が原因で発生した不具合(水漏れなど)に対する保証で、これは施工業者が独自に設定します。期間は業者によって様々で、3年、5年、10年などがあります。中には保証がない業者もいるので、契約前に必ず確認が必要です。

長期の延長保証を付けるかどうかは、費用との兼ね合いになりますが、万が一の故障に備えておきたいという方には安心材料になるでしょう。

Q4. リースやレンタルという選択肢はあるの?

A4. はい、あります。特にガス会社などが、給湯器のリースやレンタルサービスを提供していることがあります。

  • メリット:初期費用を抑えることができるのが最大のメリットです。まとまった出費なしで、新しい給湯器を使い始めることができます。また、契約期間中の修理費用が無料になるなど、保証が手厚いプランが多いです。
  • デメリット:月々のリース料を支払い続けるため、総支払額は一括で購入するよりも高くなることがほとんどです。また、契約期間中は自由に解約できなかったり、解約金が発生したりする場合があります。

「初期費用はかけたくないけれど、すぐにでも新しい給湯器にしたい」という場合には、有効な選択肢の一つです。

Q5. 給湯器の交換で、国や自治体の補助金は使えるの?

A5. はい、使える可能性があります。国や地方自治体は、省エネルギー性能の高い機器の導入を促進するため、補助金制度を設けていることがあります。特に、エコジョーズ(高効率ガス給湯器)やエコキュート(ヒートポンプ給湯機)、ハイブリッド給湯器といった、エネルギー効率の高い給湯器が対象となることが多いです。

補助金の有無、対象となる機器、申請期間、補助金額などは、年度や自治体によって大きく異なります。また、予算に達し次第、受付が終了してしまうこともよくあります。給湯器の交換を検討し始めたら、まずはお住まいの自治体のホームページや、国の関連機関(例:「給湯省エネ事業」などで検索)のウェブサイトで、最新の補助金情報を確認してみることを強くおすすめします。利用できれば、交換費用を大きく抑えることができますよ。

まとめ:給湯器の知識は、快適な暮らしの第一歩

ここまで、給湯器に関する膨大な情報をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。仕組みや種類といった基礎知識から、選び方の考え方、トラブル対処法、メンテナンス、交換工事の流れまで、網羅的に解説してきました。特定の商品名やランキングは一つもありませんでしたが、この記事で得た知識こそが、あなたにとって最適な選択をするための、何よりの羅針盤になるはずです。

給湯器は、私たちの生活の裏側で、黙々と、しかし確実に快適さを支えてくれている大切なパートナーです。そのパートナーに少しでも関心を持ち、正しい知識を持つことで、いざという時に慌てずに対処でき、日々の暮らしもより安心で豊かなものになります。この記事が、あなたの給湯器に関する不安や疑問を解消し、これからの快適な毎日を送るための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

この記事を書いた人
miura-anna

これまで日々の暮らしをより快適にする家電を多数試してきました。
このサイトでは、家電の魅力をわかりやすく紹介しています。
家電選びに迷ったとき、少しでも参考になる情報を提供できたらうれしいです。

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