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浄水器のすべてがわかる!後悔しない選び方・使い方

毎日使う「水」。蛇口をひねれば当たり前のように出てくる、私たちの生活に欠かせない存在ですよね。日本の水道水は世界的に見ても非常に安全で、そのまま飲んでも問題ないレベルだと言われています。これは本当にすごいことで、日本のインフラの誇るべき点です。

でも、その一方で「水道水のカルキ臭がちょっと気になる…」「古いマンションだから、貯水槽や水道管の状態がどうなっているのか少し不安…」「もっとおいしい水で、毎日のコーヒーやお茶を楽しみたい!」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな「いつもの水」を、ワンランク上の安心でおいしい水に変えてくれるアイテムが「浄水器」です。ペットボトルの水を買うのもいいけれど、ゴミが出たり、買い物が大変だったり…。浄水器なら、自宅で手軽に、いつでも好きなだけきれいな水が使えるようになります。

この記事では、「浄水器って、たくさん種類があってどれを選べばいいかわからない!」「そもそも、どんな仕組みなの?」という疑問をお持ちのあなたのために、特定の商品をおすすめすることは一切せず、純粋に浄水器を選ぶために必要な知識だけを、どこよりも詳しく、そしてわかりやすく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたにぴったりの浄水器を見つけるための「自分だけのものさし」が手に入っているはずです。さあ、一緒に浄水器の奥深い世界を探検してみましょう!

  1. はじめに:浄水器って本当に必要?水道水との違いを知ろう
    1. 日本の水道水は世界トップクラス!でも…?
    2. 浄水器が取り除いてくれるもの、残してくれるもの
      1. 除去対象物質の主な種類と特徴
      2. 「浄水」と「整水」の違い
  2. 知っておきたい!浄水器のキホン
    1. ろ材の種類と特徴を徹底解説
      1. 活性炭
      2. 中空糸膜
      3. イオン交換樹脂
      4. 逆浸透膜(RO膜)
      5. セラミック
    2. ろ材の組み合わせが決め手!
  3. ライフスタイル別!浄水器のタイプを選ぼう
    1. 手軽さが魅力!ポット(ピッチャー)型
      1. メリット
      2. デメリット
      3. こんな人におすすめ
    2. 蛇口に直接取り付ける!蛇口直結型
      1. メリット
      2. デメリット
      3. こんな人におすすめ
    3. たっぷり使える!据え置き型
      1. メリット
      2. デメリット
      3. こんな人におすすめ
    4. キッチンすっきり!ビルトイン型
      1. メリット
      2. デメリット
      3. こんな人におすすめ
    5. 家中まるごと!セントラル(元栓)型
      1. メリット
      2. デメリット
      3. こんな人におすすめ
  4. 後悔しない浄水器選びのチェックポイント
    1. 「除去したい物質」は何か?
      1. JIS規格と浄水器協会自主基準
    2. ろ過流量は十分か?
    3. ランニングコストを計算しよう
      1. コスト計算のポイント
    4. 設置場所と取り付け方法の確認
      1. 蛇口の形状
      2. 設置スペース
      3. 賃貸か持ち家か
    5. 使いやすさとメンテナンス性
      1. チェックしたいポイント
  5. 浄水器を正しく使って、効果を最大限に!
    1. カートリッジの交換時期は必ず守る!
    2. 浄水は「汲み置き」せず、早めに使い切る
    3. 浄水器の「朝一番の水」は少し流してから
    4. 浄水器にお湯を通すのはNG?
    5. 本体も定期的にお手入れを
  6. 浄水器に関するよくある質問(Q&A)
    1. Q1. 赤ちゃんのミルクに浄水器の水は使えますか?
    2. Q2. 浄水器の水で薬を飲んでも大丈夫ですか?
    3. Q3. ペットに浄水器の水を与えてもいいですか?
    4. Q4. 災害時の備えとして浄水器は役立ちますか?
    5. Q5. 使い終わったカートリッジの適切な捨て方は?
  7. まとめ:あなたにぴったりの浄水器で、もっと豊かなウォーターライフを

はじめに:浄水器って本当に必要?水道水との違いを知ろう

まずは基本の「き」から。浄水器を検討する前に、私たちの身近にある「水道水」について、そして浄水器がその水道水をどう変えてくれるのかをしっかり理解しておきましょう。

日本の水道水は世界トップクラス!でも…?

「日本の水道水は安全」とよく言われますが、これは紛れもない事実です。水道法という厳しい法律に基づいて、51項目もの水質基準が定められており、全国の水道事業者がこの基準を守るために、日々水質を管理してくれています。蛇口から出る水がそのまま飲める国は、世界でもほんの一握り。これは、私たちがもっと誇りに思っていいことなんです。

では、なぜ多くの人が浄水器に関心を持つのでしょうか?それにはいくつかの理由が考えられます。

  • 消毒のための「塩素(カルキ)」
    水道水には、雑菌が繁殖しないように「塩素」が含まれています。この塩素のおかげで、私たちは安全な水を飲むことができるのですが、独特の「カルキ臭」として感じられることがあります。特に、朝一番の水や、お米を研ぐときなどに匂いが気になるという方は多いかもしれません。
  • 水源や配水過程での不安
    水道水の元となる川の水質は、季節や天候によって変動します。また、各家庭に水が届くまでの「水道管」や、マンションなどの「貯水槽」が古くなっていると、サビや汚れが水に混じってしまう可能性もゼロではありません。もちろん、これらも厳しく管理されていますが、「万が一」を考えて、より安心を求めたいという気持ちも自然なことです。
  • 「おいしさ」へのこだわり
    安全性はもちろん大事。でも、せっかく毎日飲むなら「もっとおいしい水」を飲みたい!というニーズも高まっています。カルキ臭やその他の不純物を取り除くことで、水本来のまろやかな味わいになり、コーヒーやお茶、料理の味も引き立つと言われています。

つまり、浄水器は「危険な水道水」を「安全な水」にするためだけのものではありません。「安全な水道水」を「さらに安心で、さらにおいしい水」にアップグレードするためのアイテムと考えると、その必要性が見えてくるのではないでしょうか。

浄水器が取り除いてくれるもの、残してくれるもの

では、具体的に浄水器は何を取り除いてくれるのでしょうか?製品によって除去できる物質は異なりますが、一般的には以下のようなものが対象となります。そして、多くの場合、おいしさの元となるミネラル分は残してくれるのが特徴です。

除去対象物質の主な種類と特徴

浄水器のパッケージなどでよく見かける、代表的な除去対象物質について知っておきましょう。これを知っておくと、製品選びの際にとても役立ちます。

物質名 どんなもの?
遊離残留塩素 水の消毒のために使われる塩素のこと。いわゆる「カルキ臭」の主な原因です。ほとんどの浄水器が、この除去に対応しています。
濁り 水のにごりの原因となる、微細な粒子や赤サビなどのこと。古い水道管などが気になる場合にチェックしたい項目です。
総トリハロメタン 水道水中の有機物と塩素が反応してできる化学物質。発がん性が指摘されているものもあり、JIS規格でも除去対象として定められています。
CAT(農薬) 除草剤に広く使われている成分。水源となる河川などで検出されることがあります。
2-MIB(カビ臭) 水源で発生するプランクトンの一種が原因で発生する、墨汁のようなカビ臭い匂いの原因物質です。
溶解性鉛 古い鉛製の水道管から溶け出すことがある有害物質。健康への影響が懸念されています。
テトラクロロエチレン/トリクロロエチレン ドライクリーニングの洗浄剤や金属の脱脂洗浄などに使われる化学物質。地下水汚染の原因となることがあります。

これらはあくまで一例です。製品によっては、これら以外のさまざまな物質を除去できることをアピールしているものもあります。自分が何を一番除去したいのかを考えるのが、浄水器選びの第一歩になります。

「浄水」と「整水」の違い

ここで少し豆知識です。浄水器と似たものに「整水器(アルカリイオン整水器)」というものがあります。この二つは、目的が少し違います。

  • 浄水器:水道水から塩素や不純物などを取り除く(ろ過する)ことを目的とします。
  • 整水器:水道水を浄水した上で、さらに電気分解して「アルカリイオン水」と「酸性水」を生成する機械です。こちらは胃腸症状の改善効果が認められた管理医療機器にあたります。

この記事では、主に不純物を取り除くことを目的とした「浄水器」について詳しく解説していきます。

知っておきたい!浄水器のキホン

浄水器が水をきれいにする仕組みは、まるで魔法のようですが、もちろん科学的な根拠に基づいています。その心臓部とも言えるのが「ろ材(フィルター)」です。ここでは、浄水器の性能を左右する「ろ材」の種類と特徴について、じっくり見ていきましょう。

ろ材の種類と特徴を徹底解説

どんな「ろ材」が使われているかによって、除去できる物質や浄水能力、そして価格も変わってきます。主なろ材の種類を知れば、製品パンフレットの内容がぐっと理解しやすくなりますよ。

活性炭

最もポピュラーで、ほとんどの浄水器に使われている基本のろ材です。ヤシ殻や石炭などを高温で蒸し焼きにして作られ、表面には目に見えない無数のミクロの穴が空いています。この穴に、塩素やカビ臭、トリハロメタンなどの物質を吸着させて取り除きます。まるで、匂いを吸い取ってくれる脱臭剤のようなイメージですね。

メリットは、比較的安価で、味や匂いの原因となるさまざまな物質を除去できる点です。一方、デメリットとしては、使い続けると穴が不純物で埋まってしまい、吸着能力が落ちてしまう(目詰まり)点が挙げられます。そのため、定期的なカートリッジ交換が必須となります。

中空糸膜

医療分野で血液の浄化などにも使われている、非常に高性能なフィルターです。マカロニのようにストロー状になった糸の壁に、0.01~0.1マイクロメートルという、とてつもなく小さな穴がたくさん空いています。この穴よりも大きい、一般細菌や赤サビの粒子、水のにごり成分などを物理的にこし取って除去します。

メリットは、活性炭では除去しきれない細菌類や微粒子を高いレベルで除去できることです。より高い安全性を求める方には心強いろ材と言えます。デメリットは、フィルターの目が細かいため、水圧が低い家庭では水の出が悪くなることがある点や、比較的高価になる傾向がある点です。また、水に溶け込んでいる塩素やトリハロメタン、鉛などは除去できないため、必ず活性炭などと組み合わせて使用されます。

イオン交換樹脂

水に溶け込んでいる物質を、イオンの力で除去するろ材です。代表的な働きは、水道管が鉛製の場合に溶け出すことがある「溶解性鉛」の除去です。イオン交換樹脂が、水中の鉛イオンをキャッチし、代わりに無害なナトリウムイオンなどを放出することで、鉛を取り除きます。また、水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンを除去して、水を軟水にする(硬度を下げる)働きを持つものもあります。

メリットは、活性炭や中空糸膜では除去できない、水に溶け込んだ有害な金属イオンを除去できる点です。デメリットは、単体で使われることは少なく、活性炭などと組み合わせて特定の物質を除去する目的で使われることが多い点です。

逆浸透膜(RO膜)

現在、家庭用で使われるろ材の中では、最も除去性能が高いと言われるフィルターです。水の分子(H₂O)だけを通す、非常に目の細かい特殊な膜を使い、圧力をかけて水をろ過します。ウイルスや重金属、硝酸性窒素など、水に溶け込んでいる不純物をほぼすべて除去することができます。

メリットは、その圧倒的な除去性能の高さです。純水(ピュアウォーター)に近い、非常にクリーンな水を作ることができます。デメリットは、除去性能が高すぎるがゆえに、水のおいしさの元となるミネラル分まで除去してしまう点、ろ過の際に不純物を含んだ「捨て水」が出てしまう点、そして装置が大型で高価になり、専門的な設置工事が必要になる場合が多い点です。かなりこだわり派向けのろ材と言えるでしょう。

セラミック

陶器を焼いて作った、多孔質のろ材です。表面にある微細な穴で、ゴミや細菌などをこし取ります。製品によっては、ろ材に銀などをコーティングすることで、抗菌作用を持たせたものもあります。

メリットは、ろ材自体が硬く、製品によってはブラシなどで洗って繰り返し使えるものがある点です。デメリットは、衝撃に弱く、割れてしまう可能性がある点や、活性炭のように化学物質を吸着する能力は低い点です。そのため、活性炭などと組み合わせて使われることがほとんどです。

ろ材の組み合わせが決め手!

ここまで読んでお気づきかもしれませんが、多くの浄水器は、これらのろ材を単体で使うのではなく、複数組み合わせてお互いの長所を活かし、短所を補い合っています。

例えば、こんな組み合わせが一般的です。

  • 活性炭 + 中空糸膜
    活性炭で塩素やカルキ臭を取り除き、中空糸膜で細菌やにごりを除去する、非常にバランスの取れた人気の組み合わせです。多くの蛇口直結型や据え置き型で採用されています。
  • 活性炭 + イオン交換樹脂
    塩素などの基本的な物質に加えて、溶解性鉛も除去したい場合に有効な組み合わせです。
  • 活性炭 + 中空糸膜 + セラミック
    基本的な除去性能に加えて、セラミックフィルターでさらにろ過能力や抗菌性を高めた、高性能なタイプです。

浄水器を選ぶ際には、「どんなろ材が使われているか」そして「それらがどのように組み合わされているか」をチェックすることで、その製品が何を得意としているのかが見えてきます。「カルキ臭が取れれば十分」なのか、「細菌やサビまでしっかり除去したい」のか、自分の目的に合ったろ材の組み合わせを意識してみましょう。

ライフスタイル別!浄水器のタイプを選ぼう

ろ材の知識をインプットしたところで、次は「形」に注目してみましょう。浄水器には、設置方法や使い方によって、いくつかのタイプがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、あなたの家のキッチンやライフスタイルにぴったりのタイプを見つけることが、後悔しない浄水器選びの最大のコツです!

手軽さが魅力!ポット(ピッチャー)型

本体の容器に水道水を注ぐと、内蔵されたカートリッジでゆっくりと水がろ過され、下のポットに浄水が溜まるタイプです。おそらく、最も身近でイメージしやすい浄水器ではないでしょうか。

メリット

  • なんといっても工事不要で、買ってきたその日からすぐに使える手軽さが魅力です。
  • 本体ごと冷蔵庫に入れて、冷たいおいしい水をいつでも飲むことができます。
  • コンセントも不要なので、キッチンだけでなく食卓や寝室など、好きな場所に持ち運んで使えます
  • 本体価格が比較的安く、初期費用を抑えたい方や、浄水器を「お試し」で使ってみたい方にぴったりです。

デメリット

  • 一度にろ過できる水の量が限られています(1〜2リットル程度の製品が多い)。
  • ろ過に時間がかかるため、使いたい時にすぐ使えないことがあります。
  • カートリッジの交換頻度が他のタイプに比べて高い傾向にあります(1〜3ヶ月程度が目安)。
  • お米を研いだり、野菜を洗ったり、パスタを茹でたりと、料理で大量に水を使いたい場合には不向きです。

こんな人におすすめ

  • 一人暮らしや、水を飲む量がそれほど多くない少人数のご家庭。
  • まずは浄水器のある生活を体験してみたいという、浄水器初心者さん。
  • 料理にはあまり使わず、主に飲み水専用として使いたい人。

蛇口に直接取り付ける!蛇口直結型

キッチンの蛇口の先端に、自分で直接取り付けて使用するコンパクトなタイプです。レバーなどで「原水(水道水)」と「浄水」を切り替えて使うことができます。

メリット

  • 特別な工具は不要で、多くの場合自分で簡単に取り付けができます。
  • ポット型のように場所を取らず、キッチン周りがすっきりします。
  • 洗い物の時は「原水」、飲み水や料理に使う時は「浄水」と、用途に応じて手軽に切り替えができます。
  • 本体価格もカートリッジも比較的安価な製品が多く、コストパフォーマンスを重視する方にも人気です。

デメリット

  • カートリッジのサイズが小さいため、交換頻度は比較的短めです(2〜5ヶ月程度が目安)。
  • シャワー専用水栓やセンサー付き水栓など、蛇口の形状によっては取り付けられない場合があります。購入前に自宅の蛇口の形を必ず確認する必要があります。
  • ろ材を保護するため、高温のお湯(多くは35℃以上)を浄水側で通すことはできません。間違えてお湯を流すと、ろ材の性能が著しく低下する原因になります。
  • 構造上、水道水そのままの状態に比べて、水圧がやや弱くなることがあります。

こんな人におすすめ

  • 穴あけ工事などができない賃貸住宅にお住まいの人
  • 飲み水だけでなく、炊飯や汁物など、毎日の料理にも手軽に浄水を使いたい人
  • キッチンに物を置きたくない、省スペースを重視する人

たっぷり使える!据え置き型

シンクの横など、キッチンの作業スペースに浄水器本体を設置し、蛇口からホースで分岐させて水を取り込むタイプです。

メリット

  • 本体サイズが大きい分、高性能で大容量のカートリッジを搭載できるため、ろ過能力が高いモデルが多く見られます。
  • カートリッジが長持ちする傾向があり(1年以上使えるものも)、交換の手間が少なくて済みます。ランニングコストで考えると、結果的にお得になる場合も。
  • ろ過流量(1分間に出る浄水の量)が多いため、ストレスなくたっぷりの浄水を料理などに使えます。
  • アルカリイオン整水器など、浄水以外の付加機能を持った高機能なモデルもこのタイプに多く見られます。

デメリット

  • 浄水器本体を置くためのスペースがキッチンに必要になります。購入前に設置場所を確保できるか確認が必須です。
  • 蛇口直結型に比べると、本体価格は高価になります。
  • 蛇口の形状によっては、簡単な取り付け工事や部品交換が必要になる場合があります。

こんな人におすすめ

  • 4人以上の大家族など、水の使用量が多いご家庭。
  • 飲み水、料理、野菜洗いに至るまで、質の高い水をたっぷり使いたい人
  • カートリッジ交換の手間をできるだけ減らしたい人や、より高い浄水性能を求める人

キッチンすっきり!ビルトイン型

浄水器の本体(カートリッジ)をシンクの下のキャビネットに隠して設置し、シンクの上には浄水専用の水栓を取り付けるタイプです。見た目が非常にスマートになります。

メリット

  • 浄水器本体がシンク下に収まるため、キッチンカウンターの上が非常にすっきりし、調理スペースを広く使えます。
  • 据え置き型と同様に、大型で高性能なカートリッジを使用できるため、ろ過能力が高く、カートリッジも長持ちします。
  • 浄水専用の水栓は、デザイン性の高いものも多く、キッチンのインテリアに合わせて選ぶことができます。
  • システムキッチンに組み込むことで、住宅の資産価値向上につながることもあります。

デメリット

  • 設置には、水栓を取り付けるための穴あけなど、専門業者による工事が必須となります。
  • 本体価格に加えて工事費もかかるため、初期費用は最も高額になります。
  • 工事が必要なため、賃貸住宅での設置は基本的に難しいです。
  • カートリッジ交換もシンクの下に潜り込んで行う必要があり、製品によっては業者に交換を依頼するケースもあります。

こんな人におすすめ

  • 持ち家(戸建て・マンション)にお住まいで、長期的に使うことを考えている人。
  • 新築やキッチンのリフォームを計画している人。(このタイミングで導入するのが最もスムーズです)
  • キッチンのデザインや見た目に徹底的にこだわりたい人
  • 浄水性能と利便性の両方を最高レベルで求める人。

家中まるごと!セントラル(元栓)型

家の水道メーターの直後、つまり水道の元栓部分に大型の浄水器を設置し、家全体に供給される水をすべて浄水する、最も大掛かりなタイプです。「オール浄水システム」とも呼ばれます。

メリット

  • キッチンはもちろん、お風呂、シャワー、洗面所、トイレ、洗濯など、家中のすべての蛇口から浄水が出てきます。
  • 塩素による肌や髪への刺激が気になる方にとっては、お風呂やシャワーの水まで浄水されるのは大きな魅力です。
  • 給湯器やエコキュート、食洗機などの住宅設備に供給される水も浄水になるため、水垢やスケールの付着を抑え、設備の保護につながる場合もあります。

デメリット

  • 導入には、水道管を切断して接続するなどの大規模な設置工事が必要です。
  • 初期費用、維持費用(カートリッジ代)ともに、他のタイプとは比較にならないほど高額になります。
  • カートリッジ交換も非常に大掛かりで、専門業者に依頼するのが一般的です。

こんな人におすすめ

  • 水に対する意識が非常に高く、予算をかけてでも家全体の水質を根本から改善したいと考えている人。
  • アトピー性皮膚炎などで肌が敏感なご家族がいて、お風呂の水にもこだわりたい人
  • 戸建ての新築時に導入を検討している人。

後悔しない浄水器選びのチェックポイント

さあ、浄水器の基本とタイプがわかったら、いよいよ最終選考です。数ある製品の中から、本当に自分に合った一台を見つけ出すための、具体的なチェックポイントを5つご紹介します。このポイントを押さえておけば、「こんなはずじゃなかった…」という後悔を未然に防ぐことができますよ。

「除去したい物質」は何か?

これが最も重要で、全ての基本となる問いです。あなたが浄水器に一番期待することは何ですか?

例えば、「とにかく水道水のカルキ臭がなくなって、おいしい水が飲めれば満足!」という方であれば、「遊離残留塩素」の除去能力が高い製品を選べば、目的は達成できるでしょう。一方で、「古いマンションだから、水道管のサビや目に見えない有害物質まで、できる限りしっかり除去して安心したい」という方は、「濁り」や「総トリハロメタン」、「溶解性鉛」など、より多くのJIS規格除去対象物質に対応した製品を選ぶ必要があります。

製品のパッケージやウェブサイトには、必ず「除去対象物質」が記載されています。そのリストを見て、自分のニーズと合っているかを確認しましょう。

JIS規格と浄水器協会自主基準

除去性能を判断する上で、信頼できる指標となるのが「JIS規格」と「浄水器協会(JWPA)自主基準」です。

規格 概要
家庭用品品質表示法に基づくJIS規格(S 3201) 国が定めた法律に基づく、浄水器の性能に関する公式な試験規格です。ここで定められた方法で試験し、除去できることが確認された物質(2024年時点で17物質)が「JIS規格除去対象物質」として表示されます。消費者にとって最も基本的で信頼性の高い指標と言えます。
浄水器協会(JWPA)で定めた自主基準 JIS規格の対象にはなっていないものの、除去の必要性が考えられる物質について、浄水器業界が独自に定めた規格です。JIS規格を補完するもので、これに対応している製品は、より幅広い物質に対応できる性能があることの一つの目安になります。

「JISの除去対象17物質をクリア」といった表記は、高い性能を持つ証の一つです。まずはJIS規格を基準に考え、さらにこだわりたい場合は浄水器協会の自主基準で定められた物質もチェックしてみると良いでしょう。

ろ過流量は十分か?

「ろ過流量」とは、1分間にどれくらいの量の水を浄水できるかを示す数値で、「〇L/分」のように表記されます。この数値が大きいほど、蛇口をひねった時に勢いよく水が出てくるので、ストレスなく使えます。

特に、お米を研いだり、野菜を洗ったりと、ある程度の時間水を流しっぱなしにする使い方を想定している場合、ろ過流量は重要なチェックポイントになります。ろ過流量が少ないと、チョロチョロとしか水が出ず、思った以上に時間がかかってイライラ…なんてことにもなりかねません。

蛇口直結型なら2.0L/分以上、据え置き型なら3.0L/分以上が一つの目安とされていますが、これも製品によって様々です。ストレスなく使いたい方は、できるだけこの数値が大きいものを選ぶことをおすすめします。

ランニングコストを計算しよう

浄水器は、本体を買って終わりではありません。性能を維持するためには、定期的なカートリッジ交換が不可欠です。このカートリッジ代が、いわゆる「ランニングコスト」になります。

見落としがちなのが、「本体はすごく安かったけど、カートリッジが高くて交換頻度も高いから、結局高くついてしまった」というケース。逆に、「本体は少し高かったけど、カートリッジがすごく長持ちするから、トータルで見たら安かった」ということもあります。

購入を検討する際には、本体価格だけでなく、以下の点を必ずチェックして、長期的な視点でコストを比較することが大切です。

コスト計算のポイント

  • カートリッジ1個の価格
  • カートリッジの交換時期の目安(「〇ヶ月」という期間だけでなく、「総ろ過水量〇〇〇L」という水量も重要です)
  • 自分が1日にどれくらいの水を使うか

例えば、1日10Lの水を使う家庭の場合を考えてみましょう。A製品はカートリッジが3,000円で総ろ過水量が900L、B製品はカートリッジが6,000円で総ろ過水量が4,000Lだったとします。A製品は約3ヶ月(900L ÷ 10L/日 = 90日)で交換、B製品は約1年1ヶ月(4000L ÷ 10L/日 = 400日)で交換となります。年間のコストで比較すると、A製品は約12,000円、B製品は約6,000円となり、初期のカートリッジ価格は高くても、B製品の方がランニングコストは安い、ということがわかります。このように、1リットルあたりのコストを計算してみると、本当にお得な製品が見えてきます。

設置場所と取り付け方法の確認

デザインや性能が気に入っても、家に設置できなければ意味がありません。購入ボタンを押す前に、物理的な確認を必ず行いましょう。

蛇口の形状

特に蛇口直結型を検討している方は最重要項目です。蛇口の先端が丸い「先端に膨らみのある丸型蛇口」や、ネジ溝がある「外ネジ/内ネジ蛇口」には、付属のアダプターで対応できる場合がほとんどです。しかし、先端が四角いもの、シャワーヘッドが引き出せるもの、センサー付きのものなど、特殊な形状の蛇口には取り付けられないケースが多いです。各メーカーのウェブサイトには、取り付け可能な蛇口のタイプがイラスト付きで詳しく説明されているので、必ず自宅の蛇口と見比べて確認してください。

設置スペース

据え置き型を検討している場合は、本体を置くスペースの採寸を忘れずに。幅・奥行き・高さを測り、調理の邪魔にならないか、コンセントからの距離は十分かなどをシミュレーションしておきましょう。ビルトイン型の場合は、シンク下のスペースにカートリッジやホース類が収まるか、専門の施工業者に事前に確認してもらうのが確実です。排水管の位置なども考慮する必要があります。

賃貸か持ち家か

これは言うまでもありませんが、ビルトイン型セントラル型など、壁や配管に手を入れる工事が必要なタイプは、持ち家であることが大前提です。賃貸物件でどうしても設置したい場合は、必ず事前に大家さんや管理会社に許可を取る必要があります。無断で工事を行うと、退去時に原状回復費用を請求されるなどの大きなトラブルにつながります。

使いやすさとメンテナンス性

毎日、何度も使うものだからこそ、細かな使い勝手やお手入れのしやすさが、日々の満足度を大きく左右します。

チェックしたいポイント

  • カートリッジ交換のしやすさ:フタを回すだけ、ワンタッチで着脱できるなど、交換作業が簡単なものがストレスフリーです。特にビルトイン型は、シンク下に潜り込んでの作業になるため、交換のしやすさは重要です。
  • 日々のお手入れの手間:水の出口や本体は、意外と水垢などで汚れます。分解して丸洗いできるか、拭き掃除がしやすい形状かなども見ておきましょう。
  • 浄水と原水の切り替えのしやすさ:蛇口直結型の場合、レバーが操作しやすいか、浄水・原水・シャワーなどの表示が分かりやすいかは毎日使う上で大切です。
  • カートリッジ交換時期のお知らせ機能:ついつい忘れがちなカートリッジ交換。「液晶画面で交換までの日数をカウントダウンしてくれる」「交換時期になるとランプが点滅する」などの機能があると、交換忘れを防げて非常に便利です。

ショールームなどで実物を触れる機会があれば、ぜひこれらのポイントを実際に操作して確かめてみることをおすすめします。

浄水器を正しく使って、効果を最大限に!

せっかく選んだお気に入りの浄水器も、使い方を間違えてしまっては、その性能を十分に発揮できません。それどころか、かえって不衛生な状態を招いてしまうことも…。ここでは、浄水器を使う上で絶対に守ってほしい、大切なルールを解説します。

カートリッジの交換時期は必ず守る!

これは浄水器を使う上で、最も重要な約束事です。「まだ水は出るし、味も変わらないから大丈夫だろう」と、交換時期を過ぎたカートリッジを使い続けるのは絶対にやめてください。

交換時期を過ぎたカートリッジは、内部で以下のようなことが起こる可能性があります。

  • 目詰まり:ろ材が除去した不純物でいっぱいになり、水の出が悪くなります。
  • 吸着能力の低下:活性炭が不純物を吸着しきれなくなり、塩素などの除去能力が著しく低下します。
  • 雑菌の繁殖:カートリッジ内部に捕捉された有機物などを栄養源として、雑菌が繁殖する温床になる恐れがあります。
  • 有害物質の再放出:最悪の場合、一度吸着した有害物質を、限界を超えて水中に再び放出(離脱)してしまう可能性も指摘されています。

浄水器は、カートリッジを定期的に交換することを前提に設計されています。製品に表示されている交換時期の目安(期間や総ろ過水量)を必ず守り、清潔で安全な水を使い続けるようにしましょう。スマートフォンのカレンダー機能などで交換日をリマインド設定しておくのがおすすめです。

浄水は「汲み置き」せず、早めに使い切る

浄水器を通した水は、安全の要である消毒用の塩素が除去されています。これはおいしさの観点からはメリットですが、裏を返せば、水道水のように塩素による殺菌効果が期待できないため、雑菌が繁殖しやすい状態にあるということです。

ポット型でろ過した水や、蛇口から汲んだ浄水を常温で長時間放置するのは避けましょう。保存する場合は、必ず清潔な密閉容器に入れて冷蔵庫で保管し、遅くとも24時間以内、できればその日のうちに使い切るのが基本です。特に夏場は注意が必要です。

浄水器の「朝一番の水」は少し流してから

夜寝ている間など、長時間浄水器を使わないと、浄水器の内部に水が滞留した状態になります。その間に、ごくわずかな雑菌が繁殖してしまう可能性があります。

そのため、毎朝一番に浄水器を使う時や、旅行などで数日間家を空けた後などは、コップ1杯分(10~20秒程度)の浄水を一度流してから(これを「通水」や「捨て水」と呼びます)、飲み水や料理に使うようにしましょう。これは、浄水器内部をフレッシュな水で洗い流し、衛生状態を保つための大切な習慣です。

浄水器にお湯を通すのはNG?

多くの浄水器、特に蛇口直結型やポット型では、規定以上の温度のお湯を通すことは禁止されています。

なぜなら、主要なろ材である「活性炭」や「中空糸膜」は熱に弱く、高温のお湯を流すと、その構造が破壊されたり、変形したりして、正常な浄水性能が失われてしまうからです。また、活性炭が吸着していた物質が、熱によって剥がれ落ちて水に出てきてしまう可能性もあります。

製品の取扱説明書には、必ず「浄水は〇〇℃以下の水でご使用ください」といった注意書きがあります(多くは35℃程度)。蛇口直結型で、洗い物の際についお湯を浄水側で流してしまわないように、十分注意してください。食器洗い乾燥機にお湯を供給する配管の途中に浄水器を接続するのも、同様の理由で避けるべきです。

本体も定期的にお手入れを

カートリッジの交換さえしていれば安心、というわけではありません。浄水器の本体、特に浄水が出てくる水の出口付近は、水垢や汚れが付着しやすい部分です。汚れたまま放置すると、せっかくきれいになった浄水が、最後の最後で汚染されてしまうことにもなりかねません。

定期的に、清潔な布や柔らかい歯ブラシなどを使って、本体の外側や水の出口を優しく掃除する習慣をつけましょう。お手入れの方法は製品によって異なるので、取扱説明書をよく読んで、正しい方法で清潔を保つことが大切です。

浄水器に関するよくある質問(Q&A)

ここでは、浄水器を検討している方や、使い始めたばかりの方が抱きやすい、素朴な疑問にお答えします。

Q1. 赤ちゃんのミルクに浄水器の水は使えますか?

A. はい、一般的には使用可能とされています。特に、塩素やトリハロメタンなどをしっかり除去できる性能の高い浄水器であれば、水道水をそのまま使うよりも安心感があるかもしれません。ただし、日本の粉ミルクは日本の水道水のミネラルバランスを基準に作られているため、ミネラル分まで除去してしまう逆浸透膜(RO膜)タイプの水が良いかどうかは、専門家の間でも意見が分かれるところです。どちらにせよ、乳児は抵抗力が弱いため、浄水器の水であっても、一度しっかりと沸騰させてから調乳に使うのが最も安心な方法です。心配な場合は、製品のメーカーやかかりつけの小児科医に相談することをおすすめします。

Q2. 浄水器の水で薬を飲んでも大丈夫ですか?

A. 基本的には問題ありません。薬はコップ1杯程度の水、またはぬるま湯で服用するのが基本とされており、浄水はその用途に適しています。ただし、ごく一部の薬では、特定のミネラル成分などが吸収に影響を与える可能性も理論上は考えられます。普段から服用している薬があり、特に気になるという方は、念のため医師や薬剤師に「浄水器の水で飲んでも問題ないか」と確認しておくと、より安心して使用できるでしょう。

Q3. ペットに浄水器の水を与えてもいいですか?

A. はい、多くの場合は問題なく与えることができます。特に、嗅覚の鋭い犬や猫の中には、水道水のカルキ臭を嫌がってあまり水を飲まない子もいます。浄水器で匂いを取り除いてあげることで、飲水量が増えるというケースもあるようです。ただし、犬や猫、特に特定の病気(腎臓病や尿路結石など)を患っているペットにとっては、水に含まれるミネラルのバランスが健康状態に影響を与える場合があります。持病があるペットに与える場合は、かかりつけの獣医師に相談してからにすると安心です。

Q4. 災害時の備えとして浄水器は役立ちますか?

A. ポット型や、電池で動く一部の携帯型浄水器は、断水が復旧した後の水道水をより安心して飲むために役立ちます。断水後は、一時的に水道管から濁り水などが出ることがあるためです。しかし、お風呂の残り水や川の水、雨水などを、家庭用の一般的な浄水器でろ過して飲むのは絶対にやめてください。これらの水には、家庭用浄水器では除去しきれない病原菌やウイルス、化学物質などが含まれている可能性が非常に高く、大変危険です。災害時にそのような水を飲料水にするには、専用の薬品や、ウイルス除去にも対応した高性能な災害用・アウトドア用の浄水器が別途必要になります。

Q5. 使い終わったカートリッジの適切な捨て方は?

A. 使用済みのカートリッジの主な素材は、プラスチック、活性炭、中空糸膜などです。これらの分別区分は、お住まいの自治体によって異なります。「燃えるゴミ」なのか、「プラスチックごみ」なのか、「不燃ごみ」なのか、必ず自治体のルールを確認してから処分してください。メーカーによっては、環境保護の観点から使用済みカートリッジの回収サービスを行っている場合もありますので、メーカーのウェブサイトなどを確認してみるのも良いでしょう。

まとめ:あなたにぴったりの浄水器で、もっと豊かなウォーターライフを

ここまで、浄水器の基本から、ろ材の種類、ライフスタイル別のタイプ、後悔しないためのチェックポイント、そして正しい使い方まで、本当にたくさんの情報をお伝えしてきました。

一番大切なことは、「どの浄水器が一番良いか」という絶対的な正解はない、ということです。最高の浄水器とは、「一番売れている製品」でも「一番高価な製品」でもなく、「あなたのライフスタイルや価値観に、最も合っている製品」に他なりません。

  • 手軽さを優先して、まずは飲み水から始めてみたいポット型
  • 賃貸でも取り付け可能で、料理にも使いたいバランスの蛇口直結型
  • ろ過性能と水量を重視し、たっぷり使いたい据え置き型
  • キッチンの見た目にこだわり、最高の環境を整えたいビルトイン型

あなたが浄水器に求めるものは何でしょうか?
「除去したい物質」「コスト」「設置場所」「使い勝手」。これらのものさしを手に、もう一度それぞれのタイプの特徴を振り返ってみてください。きっと、あなたのご家庭にぴったりの一台の輪郭が、ぼんやりと見えてきているはずです。

浄水器は、私たちの暮らしに「ささやかな安心」と「確かなおいしさ」をプラスしてくれる、素晴らしいパートナーです。この記事が、あなたのウォーターライフをより豊かにするための、確かな羅針盤となれば、これほど嬉しいことはありません。

この記事を書いた人
miura-anna

これまで日々の暮らしをより快適にする家電を多数試してきました。
このサイトでは、家電の魅力をわかりやすく紹介しています。
家電選びに迷ったとき、少しでも参考になる情報を提供できたらうれしいです。

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