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ヨーグルトメーカー完全ガイド!自家製ヨーグルト入門

「ヨーグルト、毎日食べてる!」という方、多いですよね。健康や美容のために習慣にしている方もいらっしゃるでしょう。でも、毎回お店で買うのって、地味に出費がかさむし、ゴミも増える…。そんなお悩みを抱えるあなたに、ぜひ知ってほしいのが「ヨーグルトメーカー」の存在です。この記事では、特定のメーカーや商品をおすすめすることは一切ありません!その代わり、ヨーグルトメーカーって一体どんな家電なのか、どうやって選べばいいのか、そしてどう使えばもっと楽しめるのか、といった「お役立ち情報だけ」を、これでもかというほど詰め込みました。ヨーグルトメーカーの購入を検討している方はもちろん、「自家製ヨーグルトって、なんだか難しそう…」と思っている方にも、きっと楽しんでいただけるはずです。さあ、奥深い自家製ヨーグルトの世界へ、一緒に旅立ちましょう!

  1. はじめに:ヨーグルトメーカーって、どんな家電?
  2. ヨーグルトメーカーの仕組み:なぜ牛乳がヨーグルトになるの?
  3. ヨーグルトメーカー選びで失敗しないためのチェックポイント
    1. 容器のタイプで選ぶ
    2. 容量で選ぶ
    3. 温度設定機能で選ぶ
    4. タイマー機能で選ぶ
    5. 容器の素材と洗いやすさ
    6. その他の便利機能
  4. 購入前に知っておきたい!見落としがちな注意点
    1. 設置場所の確保
    2. 完成後の冷蔵庫のスペース
    3. ランニングコストを考える
    4. 衛生管理の手間
  5. 自家製ヨーグルト作りの基本ステップ
    1. 準備するもの
    2. 大切な下準備:器具の消毒
    3. ヨーグルト作りの流れ
      1. ステップ1:牛乳と種菌を混ぜる
      2. ステップ2:ヨーグルトメーカーにセットする
      3. ステップ3:待つ!
      4. ステップ4:完成と冷蔵
    4. よくある失敗と対策
  6. もっと楽しむ!ヨーグルトメーカー活用術
    1. いろいろな乳製品に挑戦
    2. ヨーグルトだけじゃない!低温調理の世界
  7. ヨーグルトメーカーを長く大切に使うためのお手入れ方法
    1. 普段のお手入れ
    2. 定期的なお手入れ
  8. 「故障かな?」と思ったら試すこと
    1. 電源が入らない
    2. 温まらない
    3. 異音がする
    4. メーカーのサポートに連絡する前に
  9. ヨーグルトメーカーに関するQ&A
      1. Q. どんな牛乳を使えばいいの?
      2. Q. 種菌にするヨーグルトは何でもいいの?
      3. Q. ヨーグルトを植え継ぎは何回までできる?
      4. Q. 電気代はどのくらいかかるの?
      5. Q. 夏と冬で作り方に違いはある?
  10. ヨーグルトメーカーの安全な使い方
  11. 不要になったヨーグルトメーカーの処分方法
  12. まとめ

はじめに:ヨーグルトメーカーって、どんな家電?

ヨーグルトメーカーと聞くと、なんだか専門的で大掛かりな機械を想像するかもしれませんね。でも、実はとってもシンプルな家電なんです。一言でいえば、「ヨーグルト作りに最適な温度を、一定時間キープしてくれる保温装置」。たったそれだけ?と思うかもしれませんが、この「最適な温度をキープする」という、地味ながらも超重要な役割こそが、美味しい自家製ヨーグルト作りの心臓部なんです。

市販のヨーグルトももちろん美味しいですが、自家製には自家製ならではの魅力がたくさんあります。まず、経済的なこと。牛乳と少量の種ヨーグルトさえあれば、市販品を買うよりもぐっとコストを抑えて、たっぷりのヨーグルトを作ることができます。家族みんなで毎日食べるご家庭なら、その差は歴然です。そして、自分好みの味を追求できる楽しさ。牛乳の種類を変えてみたり、使う種菌を変えてみたりすることで、酸味や固さ、風味の違う、世界に一つだけのオリジナルヨーグルトが作れるんです。添加物を気にされている方にとっても、原材料が牛乳とヨーグルトだけ、というのは安心できるポイントかもしれませんね。

この記事は、特定の商品を宣伝したり、ランキング付けしたりするものではありません。あくまで中立的な立場で、ヨーグルトメーカーという家電そのものの魅力や、賢い選び方、楽しい使い方を徹底的に解説していきます。あなたの「ヨーグルトライフ」がもっと豊かになる、そんな情報をお届けできれば嬉しいです。

ヨーグルトメーカーの仕組み:なぜ牛乳がヨーグルトになるの?

そもそも、ただの牛乳がどうしてあのトロリとしたヨーグルトに変わるのか、不思議に思ったことはありませんか?その秘密は、小さな小さな微生物、「乳酸菌」の働きにあります。ヨーグルトメーカーの仕組みを理解するために、まずはこの発酵のプロセスを少しだけのぞいてみましょう。

ヨーグルト作りは、牛乳に「種」となるヨーグルト(乳酸菌のかたまり)を混ぜることから始まります。牛乳の中には「乳糖」という糖分が含まれていて、これが乳酸菌の大好物。乳酸菌は、この乳糖をエサにしてどんどん増殖し、その過程で「乳酸」という酸を作り出します。

牛乳に含まれる「カゼイン」というたんぱく質は、普段は小さな粒子として牛乳の中に分散しています。しかし、乳酸菌が作り出した乳酸によって牛乳が酸性になると、このカゼインの性質が変化し、粒子同士がくっつき合って網目のような構造を作り始めます。この網目構造が水分を抱え込むことで、液体だった牛乳が、ぷるんとした固形、つまりヨーグルトになるのです。これがヨーグルトが固まる原理、「発酵」です。

そして、ここからがヨーグルトメーカーの出番。乳酸菌たちが最も活発に活動できる温度、それがだいたい40℃~45℃くらいの暖かい環境なんです。温度が低すぎると乳酸菌の活動が鈍ってしまい、なかなか固まりません。逆に高すぎると、乳酸菌が死んでしまって、これまた固まりません。夏場の室温に放置しても、夜には冷えてしまいますし、冬場にこたつに入れておいても温度が高すぎたり、逆に低すぎたり…。安定して「適温」を保つのは、実はとても難しいのです。

ヨーグルトメーカーは、内蔵されたヒーターとセンサーによって、この「乳酸菌が最もご機嫌に働ける温度」を、設定した時間だけ正確にキープしてくれます。タイマー機能は、必要以上に発酵が進んで酸っぱくなりすぎる(過発酵)のを防ぐためのもの。つまり、ヨーグルトメーカーは「乳酸菌のための快適な家」を提供する、健気で優秀なサポーターというわけですね。このシンプルな機能こそが、誰でも失敗なく美味しいヨーグルトを作るための鍵を握っているのです。

ヨーグルトメーカー選びで失敗しないためのチェックポイント

さあ、いよいよヨーグルトメーカー選びの核心に迫っていきましょう。特定の商品名は出しませんが、どんな点に注目すれば、あなたのライフスタイルにぴったりの一台が見つかるのか、その「考え方」を詳しく解説します。機能はたくさんあれば良いというものでもありません。自分にとって本当に必要な機能を見極めるのが、賢いお買い物のコツですよ。

容器のタイプで選ぶ

ヨーグルトメーカーの容器は、大きく分けて2つのタイプがあります。これは使い勝手に直結する、とても重要なポイントです。

  • 牛乳パックをそのまま使えるタイプ
  • 市販の牛乳パック(1000mlや500ml)の口を開け、そこに直接種ヨーグルトを入れて混ぜ、パックごと本体にセットする方式です。最大のメリットは、なんといっても手軽さと衛生面。専用容器を洗ったり消毒したりする手間が省けるので、「とにかく面倒なのはイヤ!」という方にはもってこいです。作り終わったら、パックの口をクリップなどで留めて、そのまま冷蔵庫へ。洗い物がほとんど出ないのは、本当に楽ちんです。ただし、牛乳パックの口は小さいので、中を均一に混ぜるのが少し難しかったり、残りが少なくなると取り出しにくかったりするという側面もあります。

  • 専用の容器が付属しているタイプ
  • ガラス製やプラスチック製の、繰り返し使える専用容器が付属しているタイプです。こちらのメリットは、隅々までしっかりとかき混ぜられること。牛乳と種菌がムラなく混ざるので、安定した仕上がりが期待できます。また、口が広いので完成したヨーグルトをすくいやすく、そのまま食卓に出せるデザインのものもあります。複数の小さな容器が付属しているモデルなら、一度に数種類の味付けで作り分けたり、一人分ずつサーブしたりするのにも便利です。デメリットは、使用のたびに容器を洗浄・消毒する必要があること。この一手間を惜しまない、丁寧な作業が好きな方に向いていると言えるでしょう。

容量で選ぶ

一度にどれくらいの量のヨーグルトを作りたいか、これも大切な選択基準です。自分の食生活を思い浮かべてみてください。

一人暮らしで、毎朝少しずつ食べたいという方なら、500ml程度の少量タイプで十分かもしれません。コンパクトなモデルが多く、収納場所にも困りにくいでしょう。一方、4人家族で、みんなが毎日たっぷり食べたい、料理にも使いたい、という場合は1000ml(1L)作れる大容量タイプが断然便利です。一度にたくさん作れるので、作る頻度も少なくて済みます。市販の牛乳パックが1000mlなので、牛乳パック対応タイプは必然的に大容量になりますね。まずは「一度にどれくらい消費するか」を基準に、自分に合った容量を見極めましょう。

温度設定機能で選ぶ

ヨーグルトメーカーの機能を大きく左右するのが、この温度設定機能です。作りたいものによって、必要な機能が変わってきます。

  • シンプルなプレーンヨーグルト専用タイプ
  • 温度が40℃~45℃前後に固定されているか、ON/OFFスイッチしかない、とてもシンプルなモデルです。「作りたいのはプレーンヨーグルトだけ!」と決めている方には、操作が簡単で価格も手頃なことが多く、魅力的な選択肢です。余計な機能がない分、迷うことなく使えるのが良い点です。

  • 細かい温度設定が可能な多機能タイプ
  • こちらは、1℃刻みなどで細かく温度を設定できる高機能なモデルです。このタイプがあれば、作れるものの幅がぐんと広がります。例えば、25℃~30℃程度の低温で発酵させるカスピ海ヨーグルト、60℃前後の高温で作る甘酒、その他にも塩麹、醤油麹、納豆、温泉卵、鶏ハムなどの低温調理まで、一台で何役もこなせます。「ヨーグルト作りをきっかけに、色々な発酵食品や調理にチャレンジしてみたい!」という好奇心旺盛な方には、こちらのタイプが断然おすすめです。設定できる温度の範囲(例えば25℃~70℃など)が広いほど、作れるレシピのバリエーションも増えます。

作りたいものの例 おおよその設定温度の目安
カスピ海ヨーグルト 25℃ ~ 30℃
プレーンヨーグルト 40℃ ~ 45℃
甘酒・塩麹など 55℃ ~ 60℃
鶏ハム・ローストビーフなど 60℃ ~ 70℃

※上記はあくまで一般的な目安です。菌種やレシピによって最適な温度は異なります。

タイマー機能で選ぶ

発酵時間をコントロールするタイマー機能も、地味ながら重要なチェックポイントです。ほとんどのモデルに搭載されていますが、設定できる時間の幅や単位が異なります。

1時間単位で、最大8~12時間程度まで設定できるものが一般的です。プレーンヨーグルトを作るなら、これで十分事足ります。より高機能なモデルになると、30分単位で設定できたり、最大48時間、あるいは72時間といった長時間の設定ができたりするものもあります。これは、時間のかかる天然酵母の発酵や、じっくり火を通す低温調理などにも対応するためです。また、設定時間が過ぎると自動的に電源がオフになる機能は、過発酵を防ぎ、安全面でもとても重要です。うっかり切り忘れても安心なので、ほぼ必須の機能と言えるでしょう。

容器の素材と洗いやすさ

専用容器が付属するタイプを選ぶなら、その素材やお手入れのしやすさも確認しておきましょう。長く清潔に使うための大切なポイントです。

  • 素材
  • 容器の素材は主にプラスチック製とガラス製があります。プラスチック製は軽くて割れにくく、扱いやすいのがメリット。ガラス製は、におい移りしにくく、傷がつきにくいので衛生的に保ちやすいのがメリットです。熱湯消毒もしやすいですね。ただし、重くて割れるリスクはあります。

  • 洗いやすさ
  • 容器の形状も重要です。角が少なく、口が広い丸みを帯びたデザインのものは、隅々までスポンジが届きやすく、洗い残しが少なくなります。蓋や本体のパーツが細かく分解できると、それぞれを清潔に洗浄できます。また、食洗機に対応しているかどうかも、日々の手間を減らす上では大きなポイントになります。特に共働きのご家庭や、家事をとにかく時短したい方には見逃せない点です。

  • 消毒のしやすさ
  • 美味しいヨーグルトを作るには、雑菌を繁殖させないことが何よりも大切。そのため、使用前の容器の消毒は欠かせません。熱湯消毒や煮沸消毒、あるいは電子レンジでのスチーム消毒に対応しているかどうかは、衛生管理のしやすさに直結します。取扱説明書などで、推奨される消毒方法を事前に確認しておくと安心です。

その他の便利機能

基本的な機能の他にも、各モデルには様々な工夫が凝らされています。あると嬉しい、ちょっとした便利機能も見てみましょう。

  • レシピブックの付属
  • ヨーグルトだけでなく、様々な発酵食品や低温調理のレシピが載った冊子が付属していると、買ったその日から活用法の幅が広がります。特に初心者の方には心強い味方です。

  • 自動メニュー機能
  • 「プレーンヨーグルト」「カスピ海ヨーグルト」「甘酒」など、作りたいものを選ぶだけで、最適な温度と時間が自動で設定される機能です。細かい設定が苦手な方でも、ボタン一つで簡単に始められます。

  • 発酵完了のお知らせ機能
  • 設定時間が来ると、ブザーや音で知らせてくれる機能です。うっかり放置して過発酵させてしまうのを防いでくれます。

  • 水切りバスケットの付属
  • 完成したヨーグルトを入れて冷蔵庫に置くだけで、余分な水分(ホエー)が切れて、濃厚なギリシャヨーグルトが作れる専用のバスケットです。ギリシャヨーグルト好きにはたまらない付属品ですね。

これらのポイントを参考に、自分のライフスタイルや「ヨーグルトメーカーで何を作りたいか」をじっくり考えてみてください。そうすれば、きっとあなたにぴったりの一台が見つかるはずです。

購入前に知っておきたい!見落としがちな注意点

「よし、買うぞ!」と意気込む前に、ちょっと待ってください。ヨーグルトメーカーを家に迎えるにあたって、意外と見落としがちなポイントがいくつかあります。購入後に「しまった!」とならないように、事前にしっかり確認しておきましょう。

設置場所の確保

ヨーグルトメーカーは、発酵中に数時間から十数時間、同じ場所に置いておく必要があります。キッチンカウンターの上や、食器棚の一角など、安定した平らな場所を確保できるか確認しましょう。本体はそれほど大きくなくても、牛乳パックタイプの場合は高さが意外とあるので、棚の中に置く場合は高さのチェックも忘れずに。また、当然ながら電源が必要なので、コンセントの近くであることも条件です。発酵中は本体がほんのり温かくなるので、壁や他の家電から少し離して置けるくらいのスペースがあると、より安心です。

完成後の冷蔵庫のスペース

これは本当に盲点になりがちです!ヨーグルトは、発酵が終わったらすぐに冷蔵庫で冷やす必要があります。これによって発酵の進みを止め、酸味を抑えて美味しくなるのですが、そのための冷蔵庫のスペースを考えていましたか?

特に1000mlの牛乳パックごと作るタイプの場合、あの四角い牛乳パックをそのまま冷蔵庫に入れなければなりません。ドアポケットに入るのか、棚に置くスペースはあるのか。すでに飲み物などでパンパンになっているご家庭は要注意です。専用容器タイプの場合も、それなりの大きさの容器が入るスペースが必要です。ヨーグルトを作るたびに、冷蔵庫の整理整頓が必要になるかもしれません。購入前に、一度ご自宅の冷蔵庫の空き状況をシミュレーションしてみることを強くおすすめします。

ランニングコストを考える

ヨーグルトメーカーは「経済的」と書きましたが、それは長期的に見ての話。初期投資である本体価格のほかに、継続的にかかる費用(ランニングコスト)もしっかり考えておきましょう。

  • 電気代
  • 「何時間も電源を入れっぱなしだと、電気代が高そう…」と心配になるかもしれませんね。でも、ご安心を。ヨーグルトメーカーは、基本的に保温が主な仕事なので、消費電力は非常に小さいものがほとんどです。ヒーターの出力は数Wから30W程度のものが多く、1回の使用(8時間と仮定)にかかる電気代は、数円から十数円程度。思ったよりもずっとお財布に優しいんです。もちろん、お住まいの地域の電気料金や使用するモデルによって変動はあります。

  • 材料費
  • ヨーグルトを作るには、当然ながら牛乳と種菌が必要です。スーパーで特売の牛乳を狙ったり、種菌は食べる分から少し取り分けて植え継いだり(後述)することで、コストを抑える工夫はできます。しかし、市販のヨーグルトは特売でかなり安くなることもありますよね。「市販品を買い続けるのと、自分で作るのと、どっちが本当にお得?」と気になる方は、一度、ご自身のよく買うヨーグルトの価格と、牛乳・種ヨーグルトの価格で計算してみると良いでしょう。手間や楽しさも含めて、どちらが自分に合っているか判断する材料になります。

衛生管理の手間

これは、自家製ヨーグルト作りを続ける上で最も重要なポイントかもしれません。美味しいヨーグルトを作るためには、乳酸菌以外の雑菌をいかに排除するかが勝負です。ヨーグルト作りに使う容器やスプーンは、使用前に必ず消毒する必要があります。

主な消毒方法は、熱湯をかけて消毒する「熱湯消毒」や、鍋でぐつぐつ煮る「煮沸消毒」、あるいは耐熱容器であれば電子レンジを使った消毒などがあります。牛乳パックをそのまま使うタイプならこの手間はかなり軽減されますが、それでも種菌を入れる際に使うスプーンなどの消毒は必要です。この「毎回、使う器具を消毒する」という一手間を、「丁寧な暮らしの一部で楽しい」と感じるか、「正直、面倒くさい」と感じるかで、ヨーグルトメーカーとの付き合い方は大きく変わってきます。この手間を許容できるかどうか、自分自身に問いかけてみることも大切です。

自家製ヨーグルト作りの基本ステップ

さあ、いよいよ実践編です!ここでは、最も基本的なプレーンヨーグルトの作り方を、ステップバイステップで詳しく解説します。一度覚えてしまえば、驚くほど簡単ですよ。今回は、牛乳パックをそのまま使うタイプを想定して説明しますが、専用容器の場合も流れは同じです。

準備するもの

まずは材料と道具を揃えましょう。シンプルだからこそ、ひとつひとつが大切です。

  • ヨーグルトメーカー本体:今回の主役です。
  • 牛乳「成分無調整」と表示されている、普通の牛乳を使いましょう。これが最も失敗なく固まります。低脂肪乳や加工乳は、含まれるたんぱく質や脂肪分が異なるため、固まりにくかったり、水っぽくなったりすることがあります。
  • 種菌となるヨーグルト:市販のプレーンヨーグルトを使います。「プロバイオティクス」「生きて腸まで届く」などと書かれている、菌が活発なタイプを選ぶのがおすすめです。お気に入りのヨーグルトを使えば、その味に近いヨーグルトが出来上がります。開封したてのものを使うのが成功のコツです。もちろん、専用の粉末種菌を使ってもOKです。
  • かき混ぜるための長いスプーン:牛乳パックの底まで届く、長めのスプーンがあると便利です。
  • 牛乳パックの口を留めるクリップ:混ぜた後に蓋をするために使います。

大切な下準備:器具の消毒

成功の鍵は、ここにあり!なぜ消毒が必要かというと、空気中や私たちの手には、目に見えないたくさんの雑菌がいるからです。ヨーグルトメーカーの暖かい環境は、乳酸菌だけでなく、これらの雑菌にとっても天国。もし雑菌が牛乳の中で増えてしまうと、ヨーグルトがうまく固まらなかったり、変な酸味やにおいが出たり、最悪の場合は腐敗して食中毒の原因になったりすることも。そうならないために、乳酸菌だけを優位に育ててあげることが大切なのです。

使うスプーンは、熱湯をまんべんなく回しかける「熱湯消毒」が手軽でおすすめです。耐熱性のスプーンなら、鍋で2~3分煮る「煮沸消毒」をすると、より確実です。消毒した後は、清潔なキッチンペーパーなどの上に置き、自然乾燥させましょう。布巾で拭くと、かえって雑菌がついてしまう可能性があるので避けた方が無難です。

ヨーグルト作りの流れ

準備が整ったら、いよいよ作っていきましょう。作業時間はほんの5分程度です。

ステップ1:牛乳と種菌を混ぜる

まず、未開封の牛乳パックをよく振ってから開けます。そして、種菌を入れるスペースを作るために、牛乳をコップ1杯分(100~150ml程度)減らします。この牛乳は、そのまま飲んだり、コーヒーに入れたりしてくださいね。次に、減らした牛乳パックの中に、種菌となる市販のヨーグルトを大さじ3~5杯程度(または粉末種菌の規定量)を入れます。

ここがポイント!消毒した長いスプーンを使って、牛乳パックの底からしっかりとかき混ぜます。底の四隅に種ヨーグルトが固まって残りやすいので、意識して念入りに、1分間ほど混ぜましょう。ダマが残っていると、出来上がりにムラができてしまいます。「もういいかな?」と思ってから、あと10回混ぜるくらいの気持ちで!

ステップ2:ヨーグルトメーカーにセットする

均一に混ざったら、牛乳パックの口をクリップなどでしっかりと閉じます。そして、そのままヨーグルトメーカー本体にセットします。本体の蓋を閉めたら、いよいよスイッチオン!

温度とタイマーを設定します。プレーンヨーグルトの場合、温度は40℃~42℃くらい、時間は7~10時間くらいが目安です。これはお使いのヨーグルトメーカーの機種や、使う種菌の種類、室温によっても変わってくるので、最初は説明書に書かれている時間で試し、徐々に自分好みの時間を見つけていくのがおすすめです。

ステップ3:待つ!

設定が終わったら、あとはヨーグルトメーカーにおまかせ!ひたすら待ちましょう。この間、気になってついつい中をのぞきたくなる気持ちはよーくわかりますが、ぐっと我慢。途中で蓋を開けたり、本体を揺らしたりすると、庫内の温度が下がったり、固まりかけているヨーグルトに衝撃が加わったりして、失敗の原因になります。「触らぬ神に祟りなし」ならぬ、「触らぬヨーグルトに失敗なし」です。就寝前にセットすれば、朝には出来上がっているという寸法です。

ステップ4:完成と冷蔵

設定時間が来て、ブザーが鳴ったら(あるいは静かに電源が切れたら)、いよいよ完成です!蓋を開けて、牛乳パックをそっと傾けてみてください。表面が固まっていて、プリンのようにプルンとしていれば大成功です。この時点ではまだ温かく、少し緩めで酸味も穏やかです。

出来立てをすぐに食べたい気持ちを抑え、粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫へ。冷蔵庫で数時間しっかりと冷やすことで、発酵の進みが止まり、余分な酸味が出るのを防ぎます。また、冷やすことで組織が安定し、よりしっかりとした食感になります。この「冷やす」工程も、美味しさを決める重要なステップなのです。

よくある失敗と対策

最初は誰でも失敗する可能性があります。でも、原因がわかれば次から対策できます。よくある失敗例を見ていきましょう。

  • 全然固まらない…
  • 最も多い失敗かもしれません。原因としては、「種菌の活性が弱かった(古いヨーグルトを使った)」「牛乳の種類が低脂肪乳などだった」「温度が低すぎた、または高すぎた」「混ぜ方が足りなかった」などが考えられます。次回は、開封したての新鮮なヨーグルトを使い、成分無調整牛乳で、もう一度しっかり混ぜてみましょう。

  • なんだか酸っぱすぎる!
  • これは「過発酵」が原因です。発酵時間が長すぎたか、設定温度が高すぎた可能性があります。乳酸菌が元気に働きすぎた結果、乳酸がたくさん作られて酸味が強くなってしまった状態です。次回は、発酵時間を1~2時間短くしてみるか、設定温度を少し下げてみましょう。酸っぱくなってしまったヨーグルトも、ハチミツやジャムをたっぷりかけたり、カレーの隠し味や、お肉を漬け込むのに使ったりすれば、美味しく消費できます。

  • 水分(ホエー)がたくさん出てるけど大丈夫?
  • ヨーグルトの表面に浮いてくる透明な液体は「ホエー(乳清)」といって、失敗ではありません。ホエーにもたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富に含まれているので、捨てずにぜひ一緒に食べてください。かき混ぜて食べても良いですし、ホエーだけをドレッシングやスープ、スムージーなどに活用するのもおすすめです。発酵時間が長すぎたり、衝撃が加わったりすると多く出ることがあります。

もっと楽しむ!ヨーグルトメーカー活用術

プレーンヨーグルト作りに慣れてきたら、次のステージへ進んでみませんか?ヨーグルトメーカー、特に温度設定が細かくできるタイプは、実はヨーグルト作りだけの家電じゃないんです。あなたの食生活をぐっと豊かにしてくれる、驚きのポテンシャルを秘めています。ここでは、その活用術の一部をご紹介します。

いろいろな乳製品に挑戦

まずはヨーグルトのバリエーションを増やしてみましょう。使う菌やひと手間で、全く違う味わいが楽しめます。

  • カスピ海ヨーグルト
  • 独特のとろ~りとした粘りが特徴のカスピ海ヨーグルト。一般的なプレーンヨーグルトが40℃前後で発酵するのに対し、カスピ海ヨーグルトの菌(クレモリス菌FC株など)は20℃~30℃という比較的低い温度でゆっくりと発酵します。そのため、酸味が少なくマイルドな味わいに仕上がります。温度設定機能付きのメーカーなら、「27℃で10時間」のように設定するだけで、自宅で簡単にとろとろのカスピ海ヨーグルトが作れます。

  • ギリシャヨーグルト
  • カフェメニューなどでもおなじみの、クリームチーズのように濃厚でクリーミーなギリシャヨーグルト。これは、特別な菌を使うのではなく、出来上がったプレーンヨーグルトを「水切り」して作ります。コーヒーフィルターや、ガーゼを敷いたザルにヨーグルトを入れ、冷蔵庫で数時間置くだけ。ヨーグルトの水分であるホエーが下に落ち、濃厚な部分だけが残ります。専用の水切りバスケットが付属しているモデルなら、さらに手軽に作れますね。水切り時間によって好みの固さに調整できるのも、手作りならではの楽しさです。

  • 豆乳ヨーグルト
  • 牛乳の代わりに「成分無調整豆乳」を使って作るヨーグルトです。牛乳アレルギーの方や、ヴィーガンの方、コレステロールが気になる方でも楽しめます。作り方は牛乳の時とほぼ同じで、豆乳に種菌(市販の豆乳ヨーグルトや、一部のプレーンヨーグルト)を混ぜて保温します。ただし、豆乳は牛乳に比べて固まりにくい性質があるため、製品によってはうまく固まらないことも。「大豆固形分10%以上」など、なるべく濃いタイプの成分無調整豆乳を選ぶのが成功のコツです。大豆由来のまろやかで優しい風味が楽しめます。

ヨーグルトだけじゃない!低温調理の世界

温度を自在にコントロールできるヨーグルトメーカーは、まさに「家庭用の小型低温調理器」。様々な発酵食品や、じっくり火を通す料理にも大活躍します。

  • 自家製甘酒
  • 「飲む点滴」ともいわれるほど栄養価が高いとされる甘酒。ヨーグルトメーカーがあれば、驚くほど簡単に手作りできます。炊いたご飯(またはおかゆ)と米麹、そしてお湯を混ぜて、60℃前後で8~10時間保温するだけ。麹菌の酵素がお米のデンプンを糖分に変え、自然で優しい甘さの甘酒が出来上がります。砂糖不使用なのに、しっかり甘いことに驚くはずです。

  • 万能調味料!塩麹・醤油麹
  • 米麹に塩と水を混ぜて発酵させれば「塩麹」、醤油を混ぜて発酵させれば「醤油麹」になります。これも甘酒と同じく60℃前後で6~8時間保温すれば完成。肉や魚を漬け込めば、酵素の力で驚くほど柔らかく、そして旨味がアップします。野菜と和えるだけでも、深みのある一品に。一度作っておけば、冷蔵庫で保存でき、日々の料理がぐっと楽に、そして美味しくなります。

  • まさかの納豆まで!?
  • なんと、納豆も手作りできてしまいます。蒸した(あるいは茹でた)大豆に、種となる市販の納豆を少量混ぜ、45℃前後で24時間ほど保温します。納豆菌が繁殖し、あの独特のネバネバと香りが生まれます。大豆の種類を変えれば、自分だけのオリジナル納豆が楽しめます。ただし、納豆菌は非常に強く、一度使うと容器のにおいが取れにくかったり、他の発酵に影響したりすることがあるので、納豆専用の容器を用意するのがおすすめです。

  • 絶品!しっとり鶏ハム&ローストビーフ
  • ヨーグルトメーカーの保温機能は、肉の低温調理にも最適です。塩コショウなどで下味をつけた鶏むね肉や牛もも肉の塊を、ジッパー付きの耐熱袋に入れて空気を抜き、ヨーグルトメーカーの容器にお湯と一緒に入れます。そして60℃~70℃くらいの温度で数時間じっくりと加熱。すると、パサつきがちな鶏むね肉は驚くほどしっとりジューシーに、牛肉は美しいピンク色のロゼに仕上がります。火加減が難しい料理も、ヨーグルトメーカーに任せれば失敗知らずです。

このように、ヨーグルトメーカーは一台あるだけで、食生活の可能性を無限に広げてくれる、まさに「魔法の箱」。ぜひ色々なレシピに挑戦して、自家製ならではの美味しさと楽しさを満喫してください。

ヨーグルトメーカーを長く大切に使うためのお手入れ方法

お気に入りのヨーグルトメーカーを、できるだけ長く、そして衛生的に使い続けるためには、日頃のお手入れが欠かせません。といっても、特別なことは必要ありません。ちょっとした習慣で、いつでも気持ちよく使える状態をキープしましょう。

普段のお手入れ

基本は「使ったら、すぐに洗う」です。特に専用容器やスプーンは、使用後にヨーグルトが付着したまま放置すると、雑菌が繁殖しやすくなったり、汚れがこびりついて落ちにくくなったりします。ぬるま湯と食器用洗剤で優しく洗い、しっかりとすすぎましょう。洗った後は、水気を切ってよく乾かします。清潔な布巾で拭いても良いですが、自然乾燥が最も衛生的でおすすめです。

本体のお手入れも忘れずに行いましょう。本体は絶対に水洗いしてはいけません。故障の原因になります。電源プラグを抜き、本体が冷めていることを確認してから、固く絞った濡れ布巾で内外の汚れを優しく拭き取ります。牛乳やヨーグルトがこぼれてしまった場合は、すぐに拭き取るようにしましょう。

定期的なお手入れ

毎日使っていると、だんだん容器にヨーグルトのにおいが染み付いてくることがあります。そんな時は、定期的なスペシャルケアが効果的です。

においが気になる場合は、水にクエン酸や重曹を溶かしたものを容器に入れ、しばらく置いてから洗い流すとスッキリします。また、衛生面を保つためにも、月に1回程度、容器や蓋、スプーンなどをまとめて煮沸消毒するとより安心です。ただし、お使いの製品が煮沸消毒に対応しているかどうかは、必ず取扱説明書で確認してください。

もし、しばらくヨーグルトメーカーを使わない期間がある場合は、各パーツをきれいに洗浄・乾燥させた後、ほこりなどがかぶらないように箱に入れたり、棚の中にしまったりして保管しましょう。湿気の少ない場所で保管するのが理想です。

「故障かな?」と思ったら試すこと

「あれ、いつもと違う…」「もしかして壊れた?」そんな風に感じたとき、すぐに修理に出したり、買い替えを考えたりする前に、ご自身で確認できることがいくつかあります。意外と簡単なことで解決する場合も多いので、慌てずにチェックしてみましょう。

電源が入らない

最も基本的なことですが、意外と見落としがちなポイントです。

  • 電源プラグはコンセントにしっかり刺さっていますか?
  • 一度抜いて、もう一度奥までしっかりと差し込んでみてください。

  • そのコンセントは、他の家電では使えますか?
  • スマートフォンの充電器などを挿してみて、コンセント自体に電気が来ているか確認しましょう。もしかしたら、ブレーカーが落ちているだけかもしれません。

  • 延長コードやテーブルタップを使っていませんか?
  • タコ足配線などが原因で、電力供給が不安定になっている可能性もあります。一度、壁のコンセントに直接差し込んで試してみてください。

温まらない

電源は入るのに、本体が温かくならない場合のチェックポイントです。

  • 温度設定は正しくできていますか?
  • うっかり低い温度に設定してしまっていた、ということも考えられます。もう一度設定を確認してみましょう。

  • 室温が極端に低くありませんか?
  • 真冬の寒い部屋など、あまりにも周囲の温度が低いと、本体が温まるのに時間がかかったり、設定温度まで上がりにくかったりすることがあります。少し暖かい場所に移動させて試してみてください。

異音がする

普段しないような音がすると、不安になりますよね。

  • その音は、正常な動作音ではありませんか?
  • モデルによっては、温度を均一に保つために小さなファンが内蔵されているものがあり、その「ブーン」という回転音が聞こえることがあります。取扱説明書で、動作音に関する記述がないか確認してみましょう。

  • 本体は、平らで安定した場所に置かれていますか?
  • ガタガタする場所に置かれていると、振動で異音が発生することがあります。しっかりとした安定した場所に置き直してみてください。

メーカーのサポートに連絡する前に

上記のことを試しても改善しない場合は、故障の可能性があります。しかし、その前に最終確認をしてみましょう。

まずは、購入時に付属していた取扱説明書を、もう一度じっくりと読んでみてください。「よくあるご質問」や「故障かな?と思ったら」といったページに、解決策が載っているかもしれません。また、メーカーの公式サイトにも、サポート情報としてFAQページが用意されていることが多いです。同じような症状で困っている人のための情報が見つかるかもしれません。

これらのセルフチェックを行っても問題が解決しない場合は、いよいよメーカーのサポートセンターや購入した販売店に問い合わせる段階です。その際は、「いつ頃から、どのような症状が出ているのか」「自分で何を試してみたのか」を具体的に伝えると、話がスムーズに進みます。

ヨーグルトメーカーに関するQ&A

ここでは、ヨーグルトメーカーを使い始めるにあたって、多くの方が抱くであろう素朴な疑問について、Q&A形式でお答えしていきます。不安や疑問を解消して、スッキリした気持ちで自家製ヨーグルトライフを始めましょう!

Q. どんな牛乳を使えばいいの?

A. 最もおすすめなのは、「種類別:牛乳」と表示されている「成分無調整牛乳」です。牛乳パックの表示をよく見てみてください。これがいわゆる「普通の牛乳」で、乳脂肪分やたんぱく質がヨーグルト作りに適したバランスで含まれているため、最も失敗なく、美味しく固まります。
「低脂肪乳」「無脂肪乳」は、脂肪分が少ないため、固まりが緩くなったり、水っぽくなったりする傾向があります。「加工乳」や「乳飲料」は、生乳以外のもの(脱脂粉乳やクリーム、ビタミンなど)が加えられているため、成分が均一でなく、固まらない原因になることが多いです。まずは成分無調整牛乳で、慣れてきたら他の種類で試してみるのが良いでしょう。

Q. 種菌にするヨーグルトは何でもいいの?

A. 基本的には、生きた菌が入っている「プレーンタイプ」のヨーグルトなら、ほとんどのものが種菌として使えます。商品パッケージに「プロバイオティクス」や「LB81」「ビフィズス菌BB536」といった特定の菌の名前が書かれているものは、菌が活発なので特におすすめです。
ただし、注意点もいくつかあります。フルーツなどが入った加糖タイプのヨーグルトは、糖分が発酵に影響したり、果肉が雑菌の原因になったりすることがあるため、避けた方が無難です。また、飲むヨーグルトは、安定剤などが含まれていることが多く、うまく固まらない可能性があります。最初は、お気に入りの食べるタイプのプレーンヨーグルトで試してみるのが一番です。

Q. ヨーグルトを植え継ぎは何回までできる?

A. 「植え継ぎ」とは、出来上がった自家製ヨーグルトの一部を、次のヨーグルト作りの種菌として使うことです。これを繰り返せば、理論上は最初に買った種ヨーグルトだけでずっと作り続けられることになり、とても経済的です。
しかし、この植え継ぎには注意が必要です。回数を重ねるごとに、空気中の雑菌が混入するリスクが高まります。また、菌の力も徐々に弱まっていくため、だんだん固まりにくくなったり、酸味が強くなったり、風味が変わってきたりします。
衛生管理に万全の自信がある場合でも、植え継ぎは3~5回程度までにとどめておき、風味が変わったと感じたら、新しい市販のヨーグルトを種菌として使うことを強くおすすめします。毎回新しい種菌を使うのが、最も安全で、安定した美味しさを保つ秘訣です。

Q. 電気代はどのくらいかかるの?

A. 心配ご無用です!ヨーグルトメーカーの消費電力は、保温時で数W~30W程度と、非常に省エネなものがほとんどです。仮に消費電力30Wのモデルを8時間使用したとして、電気料金単価を31円/kWhで計算すると、「0.03kW × 8時間 × 31円/kWh = 7.44円」となります。つまり、1回あたりの電気代は、わずか数円から十数円程度。市販のヨーグルトを1個買うよりもずっと安いコストで、たっぷりのヨーグルトが作れるのです。これなら、毎日気兼ねなく使えますね。

Q. 夏と冬で作り方に違いはある?

A. はい、少しだけあります。ヨーグルトメーカーは庫内の温度を一定に保ってくれますが、スタート時の牛乳の温度や、外気温の影響を全く受けないわけではありません。
夏場は室温が高く、牛乳自体の温度も高めなので、発酵が早く進む傾向があります。いつもより時間を1時間ほど短めに設定すると、ちょうど良い固さになることがあります。
逆に冬場は、室温も牛乳の温度も低いため、設定温度まで温まるのに少し時間がかかり、発酵がゆっくり進むことがあります。この場合は、逆に時間を少し長めに設定したり、牛乳をパックごと人肌程度に少しだけ温めてから(温めすぎはNG!)スタートしたりすると、うまくいきやすいです。季節に合わせて微調整するのも、自家製ならではの楽しみの一つですよ。

ヨーグルトメーカーの安全な使い方

手軽に自家製ヨーグルトを楽しめるヨーグルトメーカーですが、食品を扱う家電である以上、安全に使うためのルールはしっかりと守る必要があります。特に、食中毒のリスクを避けるための衛生管理は、何よりも重要です。安心して美味しいヨーグルトを食べるために、以下の点を必ず守ってください。

  • とにかく衛生第一!
  • 何度も繰り返しますが、これが一番大切です。ヨーグルト作りに使う容器、スプーンなどの器具は、必ず使用前に熱湯などで消毒してください。また、作業前には石鹸で手をきれいに洗いましょう。

  • 完成したヨーグルトはすぐに冷蔵
  • 発酵が終わったヨーグルトは、常温に放置してはいけません。粗熱が取れたら、速やかに冷蔵庫で保存しましょう。常温に置いておくと、雑菌が繁殖する原因になります。

  • 早めに食べきる
  • 自家製ヨーグルトには、市販品のような保存料は一切入っていません。冷蔵庫で保存し、2~3日、長くても1週間以内には食べきるようにしましょう。植え継ぎをする場合は、作った翌日など、できるだけ新鮮なうちに行うのが理想です。

  • 「ちょっと変だな?」と思ったら食べない勇気
  • 出来上がったヨーグルトの見た目(普段と違う色がついている、カビが生えているなど)や、におい(すっぱいにおいではなく、腐敗したような嫌なにおい)、味(糸を引く、ピリピリするなど)に少しでも異常を感じたら、もったいないと思っても絶対に食べずに廃棄してください。自分の体を守ることが最優先です。

  • 家電としての基本的な注意を守る
  • 本体を水につけたり、丸洗いしたりするのは絶対にやめてください。故障や感電の原因になります。また、濡れた手で電源プラグを抜き差しするのも危険です。子供の手の届かない、安定した場所で使用・保管しましょう。

不要になったヨーグルトメーカーの処分方法

新しいモデルに買い替えたり、生活スタイルの変化で使わなくなったりと、いつかはお別れの時が来るかもしれません。ヨーグルトメーカーは、どのように処分すれば良いのでしょうか。

まず知っておきたいのは、ヨーグルトメーカーは「家電リサイクル法」の対象品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)には含まれていないということです。そのため、メーカーによる回収義務などはありません。

処分の方法は、基本的にお住まいの自治体のルールに従うことになります。ヨーグルトメーカーのような小型の家電は、「不燃ごみ」として処分できる自治体もあれば、「粗大ごみ」の扱いになる自治体もあります。粗大ごみの場合、事前に申し込みをして、有料の処理券などを購入する必要があるのが一般的です。どちらの区分になるかは、自治体によってルールが異なりますので、必ずお住まいの市区町村のホームページや、ごみ出しパンフレットなどで確認してください。「小型家電リサイクル法」に基づいて、役所やスーパーなどに設置された回収ボックスで回収している自治体もあります。

まだ十分に使える状態のものであれば、ごみとして処分する前に、他の選択肢も考えてみましょう。フリマアプリやネットオークションに出品すれば、必要としている誰かに譲ることができ、ちょっとしたお小遣いになるかもしれません。また、リサイクルショップに持ち込んで買い取ってもらうという方法もあります。捨てる前に、一度検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ヨーグルトメーカーの選び方から、基本的な使い方、あっと驚くような活用術、そして安全に使うための注意点まで、本当にたくさんの情報をお届けしてきました。ここまで読んでくださったあなたは、もう立派な「ヨーグルトメーカー博士」かもしれませんね。

ヨーグルトメーカーは、ただヨーグルトを作るだけの機械ではありません。牛乳の種類や種菌を変えてみたり、発酵時間を調整してみたり、自分だけの「最高の味」を探求する実験室のような楽しさがあります。そして、甘酒や塩麹、鶏ハムなど、一台あれば食生活がぐっと豊かになる、頼もしい相棒にもなってくれます。

もちろん、毎回器具を消毒したり、完成までじっと待ったり、少しの手間はかかります。でも、その手間の先には、出来立てのフレッシュなヨーグルトを味わう格別な喜びが待っています。この記事には、特定の商品名は一つも出てきませんでした。それは、あなた自身のライフスタイルや「こんなことをしてみたい!」という気持ちにぴったり合った一台を、ご自身の目で見つけてほしいからです。

この記事が、あなたの健康的で楽しい「自家製ヨーグルトライフ」を始める、素敵なきっかけになることを心から願っています。

この記事を書いた人
miura-anna

これまで日々の暮らしをより快適にする家電を多数試してきました。
このサイトでは、家電の魅力をわかりやすく紹介しています。
家電選びに迷ったとき、少しでも参考になる情報を提供できたらうれしいです。

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