こんがりと焼きあがった生地に、甘い香り。おうちで手軽にカフェ気分が味わえる「ワッフルメーカー」。一台あるだけで、休日の朝食や午後のおやつタイムが、ぐっと豊かで楽しいものになりますよね。でも、いざ選ぶとなると「電気式と直火式、どっちがいいの?」「プレートって色々あるけど、何が違うの?」「ワッフル以外にも使えるって本当?」など、たくさんの疑問が湧いてきませんか?
この記事では、特定の商品をおすすめするのではなく、ワッフルメーカーという調理器具そのものの魅力を、あらゆる角度から徹底的に掘り下げていきます。あなたにぴったりの一台を見つけるための賢い選び方から、あっと驚くような活用術、長く愛用するためのお手入れ方法、そして「あれ、故障かな?」と思ったときの対処法まで。ワッフルメーカーに関するあらゆる情報を、ぎゅっと詰め込みました。
この記事を読み終える頃には、あなたも立派なワッフルメーカー博士になっているはず。さあ、一緒にワッフルメーカーの奥深い世界を探検してみましょう!
ワッフルメーカーってどんな調理器具?その魅力に迫る
まずは基本の「き」。ワッフルメーカーがどんな道具で、なぜこれほどまでに人々を魅了するのか、その秘密に迫ります。
ワッフルメーカーは、ひと言でいえば「ワッフル生地を格子状の模様に焼き上げるための専用調理器具」です。上下に分かれたプレートで生地を挟み込み、両面から同時に加熱することで、外はカリッと、中はふんわりとした、あの独特の食感を生み出します。お店でしか食べられないと思っていた焼きたてのワッフルが、自宅のキッチンで、しかも驚くほど簡単に作れる。これがワッフルメーカー最大の魅力と言えるでしょう。
一口にワッフルと言っても、実は色々な種類があります。代表的なのは、イーストを使って発酵させたパンのような生地で、外はカリカリ、中はもちっとした食感が特徴の「ベルギーワッフル(リエージュタイプ)」と、ベーキングパウダーで膨らませたケーキのような軽い生地で、外はサクッ、中はふわふわの「アメリカンワッフル」です。ワッフルメーカーのプレートの形状や深さによって、どちらのワッフルを作るのに向いているかが変わってきます。このあたりも、後ほど「選び方」で詳しく解説しますね。
そして、ワッフルメーカーのすごいところは、ワッフルを焼くだけにとどまらないポテンシャルの高さです。その格子状のプレートでプレスするというシンプルな構造が、アイデア次第で無限の可能性を秘めているんです。食パンを挟めばおしゃれなホットサンドに、お餅を挟めば新食感の「モッフル」に、ごはんを挟めば香ばしい焼きおにぎりに。スイーツからおかずまで、まさに変幻自在。一台で何役もこなす万能調理器具としての側面も、多くの人に愛される理由なのです。
後悔しない!ワッフルメーカーの賢い選び方
さて、ここからはいよいよ本題。あなたのライフスタイルにぴったりのワッフルメーカーを見つけるための「選び方」を、徹底的に解説していきます。デザインや価格だけで選んでしまうと、「思ったより使いにくかった…」「手入れが面倒で使わなくなってしまった…」なんてことになりかねません。そうならないためにも、しっかりとポイントを押さえていきましょう。
熱源で選ぶ:直火式と電気式の違い
ワッフルメーカーは、加熱方法によって大きく「直火式」と「電気式」の2種類に分けられます。それぞれに一長一短があるので、ご自身の使い方やキッチンの環境に合わせて選ぶことが大切です。
直火式のメリット・デメリット
直火式は、ガスコンロやカセットコンロ、キャンプの焚き火など、直接火にかけて使用するタイプです。昔ながらのワッフルメーカーといえば、こちらを思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
メリットは、なんといってもそのパワフルな火力です。高温で一気に焼き上げるため、表面はカリッと香ばしく、中はふっくらとした本格的な焼き上がりを期待できます。また、電気を使わないので、キャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンで活躍するのも大きな魅力です。構造が非常にシンプルなので、比較的リーズナブルな価格帯のものが多く、丸ごと水洗いできるためお手入れが簡単なのも嬉しいポイント。本体が上下に分離するタイプなら、隅々まで洗いやすく、収納時にかさばらないという利点もあります。
一方でデメリットは、火加減の調整が難しいこと。最初は弱火でじっくり、途中で火力を上げて…といった具合に、慣れるまでは少しコツが必要です。うっかり目を離すと焦がしてしまったり、逆に生焼けになってしまったりすることも。また、タイマー機能などはないので、焼き上がりまで付きっきりになる必要があります。ご家庭のコンロがIHクッキングヒーターの場合、IH非対応のモデルが多い点にも注意が必要です。購入前には必ず対応熱源を確認しましょう。
電気式のメリット・デメリット
電気式は、コンセントにつないでスイッチを入れるだけで、プレートが自動で加熱されるタイプです。現在、家庭用として主流なのはこちらでしょう。
最大のメリットは、その手軽さと安全性です。火を使わないので、お子様と一緒にお菓子作りを楽しむ際にも比較的安心感があります。面倒な火加減の調整は一切不要。予熱が完了したらランプで知らせてくれ、あとは生地を流し込んで待つだけ。焼きムラも少なく、誰でも失敗しにくいのが魅力です。タイマー付きのモデルなら、焼きすぎの心配もなく、他の作業をしながら調理を進められます。
デメリットとしては、直火式に比べて火力が穏やかなため、本格的なカリカリ感を出すのが少し難しい場合があります。また、本体に電熱線が組み込まれているため、サイズが大きく重くなりがちで、収納場所の確保が必要です。構造が複雑なので、プレートが外せないモデルだとお手入れに少し手間がかかることも。価格帯も直火式よりは高くなる傾向にあります。
プレートの種類で選ぶ
ワッフルメーカーの心臓部ともいえるのが「プレート」です。このプレートの形状や素材、機能によって、作れるワッフルの種類や使い勝手が大きく変わってきます。
プレートの形状:ワッフルの種類が変わる
ワッフルの焼き型には、主に以下のような種類があります。作りたいワッフルのイメージに合わせて選びましょう。
- ベルギーワッフル向け(深溝・四角):ゴツゴツとした見た目が特徴のリエージュワッフルを作るなら、このタイプ。深くてしっかりとした溝が、パールシュガーが溶けてカラメル状になった部分をしっかりと受け止め、独特のカリッとした食感を生み出します。本格的な味を追求したい方におすすめです。
- アメリカンワッフル向け(浅溝・丸/四角):カフェのモーニングなどでよく見かける、円形や四角形のワッフルを焼くのに適しています。溝が浅いため、生地が均一に広がり、サクッと軽い食感に仕上がります。フルーツやクリーム、シロップなどをトッピングして楽しむのにぴったりです。
- その他の形状:定番の形以外にも、一度に複数の小さなワッフルが焼けるもの、可愛らしいハート型、動物や人気キャラクターの形に焼けるものなど、デザイン性の高いプレートもたくさんあります。お子様が喜ぶワッフルを作りたい方や、プレゼント用に作りたい方に人気です。
プレートの素材と加工
プレートの素材や表面加工は、焼き上がりだけでなく、お手入れのしやすさにも直結する重要なポイントです。
- フッ素樹脂加工(テフロン加工):現在最も一般的なのがこのタイプ。表面が滑らかなので生地がこびりつきにくく、使用後のお手入れが非常に楽です。使う油の量も少量で済むため、ヘルシーに焼き上げることができます。ただし、金属製のフォークやヘラでこするとコーティングが傷つき、剥がれてしまうことがあるので取り扱いには注意が必要です。
- セラミック加工:フッ素樹脂加工よりも硬く、傷つきにくいのが特徴です。熱伝導性も高く、遠赤外線効果で外はカリッと、中はふっくらと焼き上がると言われています。デザイン性の高い、白いプレートのものが多いのも魅力です。ただし、急激な温度変化や衝撃に弱いという側面もあります。
- 鋳鉄製:主に直火式に見られるタイプで、ずっしりと重いのが特徴です。熱をたっぷりと蓄え、食材に均一に火を通す力はピカイチ。お店のような本格的な焼き上がりを求めるこだわり派の方に選ばれています。ただし、非常に錆びやすいため、使用前後に「シーズニング」と呼ばれる油ならしの作業が必要になるなど、丁寧なメンテナンスが欠かせません。まさに「育てる道具」と言えるでしょう。
プレート交換式の魅力
電気式ワッフルメーカーの中には、ワッフル用のプレートを取り外して、別の形のプレートに交換できるモデルがあります。これは非常に便利な機能で、ワッフルメーカー選びの大きなポイントになります。
例えば、たい焼きプレート、ホットサンドプレート、ミニドーナツプレート、パニーニプレート、焼きおにぎりプレートなど、様々な種類の交換プレートが用意されていることがあります。一台で何役もこなせるため、「ホットサンドメーカーも欲しいけど、置き場所が…」といった悩みを解決してくれます。収納スペースを節約できるだけでなく、様々な調理器具を個別に揃えるよりも経済的です。ワッフル作りをきっかけに、色々な焼き菓子や軽食作りにチャレンジしてみたい、という方には特におすすめのタイプです。
機能性で選ぶ
特に電気式を選ぶ際には、使い勝手を左右する細かな機能にも注目してみましょう。
- タイマー機能:設定した時間になると音で知らせてくれたり、自動で電源がオフになったりする機能です。うっかり焼きすぎる失敗を防げるので、忙しい朝や、他の料理と並行して調理したい場合に非常に役立ちます。
- 温度調節機能:低温から高温まで、好みの温度に設定できる機能です。生地の種類や、求める焼き加減(しっとりめ、カリカリめなど)に合わせて最適な温度で焼くことができます。ワッフル以外の調理、例えばお肉を焼くときなどにも便利です。
- 電源スイッチの有無:電気式ワッフルメーカーには、本体に電源のON/OFFスイッチがあるモデルと、コンセントを差し込むと加熱が始まり、抜くと切れるモデルがあります。スイッチがあった方が、調理の合間にいちいちコンセントを抜き差しする手間がなく、安全性も高いと感じる方が多いようです。
- 縦置き収納の可否:キッチンや棚のスペースは限られていますよね。本体を縦向きに立てて収納できるモデルなら、狭い隙間にもすっきりと収まります。コードを本体に巻き付けて収納できる工夫がされていると、さらにスマートです。
お手入れのしやすさで選ぶ
どんなに高性能な調理器具でも、お手入れが面倒だと、だんだん戸棚の奥に追いやられてしまいがちです。長く、気持ちよく使い続けるためには、お手入れのしやすさが何よりも重要です。
- プレートの着脱:電気式の場合、プレートが本体から取り外せるかどうかは最大のチェックポイントです。取り外せるモデルなら、プレートだけをシンクに持っていき、隅々まで丸洗いできるので非常に衛生的です。
- 本体の形状:プレートが外せない一体型のモデルを選ぶ場合は、本体の形状をよく見てみましょう。溝や凹凸が少なく、フラットなデザインのものの方が、生地が溢れたり油がはねたりした際に拭き掃除がしやすいです。
- コードの収納:意外と見落としがちなのがコードの処理。本体の脚などにくるくると巻き付けられるタイプや、底面に収納スペースがあるタイプは、後片付けが楽で、見た目もすっきりします。
選び方のまとめ表
これまでのポイントを、簡単な表にまとめてみました。自分の重視するポイントはどこか、チェックしてみてください。
| タイプ | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
| 直火式 | ・本格的な焼き上がり ・アウトドアで使える ・手入れが楽 ・比較的安価 |
・火加減が難しい ・IH非対応の場合がある ・付きっきりになる必要あり |
・キャンプなど屋外で使いたい人 ・焼き加減にこだわりたい人 ・道具を育てるのが好きな人 |
| 電気式 | ・火加減不要で手軽 ・失敗が少ない ・安全性が高い ・タイマーなど機能が豊富 |
・収納場所をとる ・本格的な焼き加減は少し苦手 ・比較的高価 |
・初心者やお子様と使いたい人 ・手軽さと時短を重視する人 ・一台で色々作りたい人(プレート交換式) |
ワッフルメーカー購入前に見落としがちな注意点
「これに決めた!」と購入ボタンを押す前に、もう一度だけ確認しておきたい、見落としがちなポイントをいくつかご紹介します。
設置場所と収納場所の確保
カタログやウェブサイトで見るサイズ感と、実際に家に置いたときのサイズ感は意外と違うものです。本体の幅や奥行きだけでなく、蓋を開けたときの高さも考慮しておきましょう。吊戸棚の下などで使う場合、蓋がぶつかって全開にできない…なんてことも。また、収納場所も「なんとなくこの棚に」ではなく、メジャーで測って「ここに確実に収まる」と確認しておくことをおすすめします。
煙や匂いについて
ワッフルを焼いていると、バターや砂糖の甘くて幸せな香りが部屋中に広がります。これはとても素敵なことですが、同時に意外と煙や湯気が出ます。特に、砂糖を多く含む生地や、バターをたっぷり塗ったプレートで焼くと、煙が出やすくなります。マンションなど気密性の高い住宅では、火災報知器が反応してしまう可能性もゼロではありません。できるだけ換気扇の近くで使う、窓を開けて換気しながら使うなどの配慮をすると安心です。
消費電力の確認
電気式のワッフルメーカーは、意外と消費電力が大きいものがあります。特に、ハイパワーで素早く焼き上げるタイプは1000Wを超えることも。電子レンジやオーブントースター、電気ケトルなど、他の消費電力が大きい家電と同時に使うと、家のブレーカーが落ちてしまう可能性があります。購入前にワット数を確認し、ご家庭の電気契約のアンペア数や、よく使う家電との兼ね合いを考えておくと良いでしょう。
プレートの深さ
「ベルギーワッフル用」と書かれていても、プレートの溝の深さは製品によって様々です。本格的なリエージュワッフルの、あのザクザクとした食感を楽しみたいなら、できるだけ溝が深いものを選ぶのがおすすめです。逆に、アメリカンワッフルのように、トッピングをメインで楽しみたい場合や、お手入れの手軽さを重視するなら、溝が浅めのものの方が扱いやすいかもしれません。自分がどんなワッフルを作りたいのか、具体的にイメージすることが大切です。
付属品の確認
製品によっては、オリジナルのレシピブックや、生地を流し込むためのおたま、プレートからワッフルを取り出すためのスティックなどが付属している場合があります。特にレシピブックは、そのワッフルメーカーの特性を活かしたレシピが掲載されているので、初心者にはとても心強い味方になります。また、プレート交換式の場合は、どんな種類のプレートが付属しているのか、別売りのプレートにはどんな種類があって、後から買い足すことができるのかも、事前に確認しておくと良いでしょう。
ワッフルだけじゃない!ワッフルメーカーの驚きの活用レシピアイデア
ワッフルメーカーの真価は、ワッフルを焼くだけにあらず! ここからは、あなたのワッフルメーカーを120%活用するための、驚きのレシピアイデアをご紹介します。挟んで焼くだけで、いつもの食材が大変身。その可能性は無限大です!
朝食・ブランチ編
忙しい朝でも、ワッフルメーカーを使えば、ちょっと特別感のある朝食が簡単に作れます。
- 格子模様のホットサンド:食パンにハムやチーズ、ツナマヨなどお好みの具を挟んでプレスするだけ。フライパンで焼くよりも時短で、見た目もおしゃれな格子模様の焼き目がつきます。耳までカリカリに焼けて美味しいですよ。
- カリふわフレンチトースト:卵液に浸した食パンやバゲットを、バターを引いたプレートで焼きます。外はカリッと香ばしく、中はプリンのようにふわふわの絶品フレンチトーストが完成。火加減の心配がいらないので、焦がす失敗もありません。
- 揚げないハッシュドポテト:千切りにしたじゃがいもに、片栗粉、塩コショウ、粉チーズなどを混ぜてプレートでプレス。油で揚げないのでヘルシーなのに、外はカリカリ、中はホクホク。ケチャップをつけて召し上がれ。
- 香ばし焼きおにぎり:ごはんに醤油や味噌、ごま油などを混ぜて、プレートで挟んで焼きます。表面はカリッと、中はもっちり。格子状の焼き目が香ばしさを引き立てます。チーズやネギを混ぜ込むのもおすすめです。
おやつ・スイーツ編
午後のおやつタイムも、ワッフルメーカーにおまかせ。話題のスイーツも手軽に楽しめます。
- モッフル(お餅ワッフル):日本の冬の定番、切り餅をそのままプレートで挟んで焼くだけ。数分待てば、外はサックサク、中はびよーんと伸びる、新食感のおやつ「モッフル」の出来上がり。きな粉や黒蜜、あんこ、アイスクリームなどを添えても絶品です。醤油と海苔で磯辺焼き風にするのも◎。
- クロッフル(クロワッサンワッフル):今や大人気の韓国発スイーツ「クロッフル」も、冷凍クロワッサン生地さえあればおうちで簡単。生地をプレートでプレスすれば、バターがじゅわ~っと溶け出して、甘い香りが部屋中に広がります。焼きたての熱々に、シナモンやチョコレートソース、フルーツをトッピングして召し上がれ。
- なんちゃってアメリカンドッグ:ホットケーキミックスで作った少し固めの生地をプレートに流し込み、短く切ったソーセージを乗せて挟んで焼きます。串をさせば、見た目も楽しいミニアメリカンドッグ風に。お子様のおやつに大人気です。
- ヘルシー焼きドーナツ:ドーナツ型の交換プレートがあれば、油で揚げる必要のない、ヘルシーな焼きドーナツが作れます。生地にココアや抹茶、かぼちゃペーストなどを混ぜ込めば、色々なフレーバーが楽しめます。
- 冷凍パイシートで簡単パイ:冷凍パイシートをプレートの大きさに合わせてカットし、中にりんごのコンポートやチョコレート、ミートソースなどを挟んで焼きます。あっという間にサクサクのミニパイが完成。おもてなしにもぴったりです。
食事・おかず編
ワッフルメーカーは甘いものだけじゃないんです。夕食の一品だってお手の物。
- カリもちチヂミ:チヂミの生地を流し込んで焼けば、フライパンで焼くのとは一味違う、表面がカリッとして中がもちもちの美味しいチヂミが作れます。ごま油の香りが食欲をそそります。
- ジューシーチキングリル:鶏もも肉に塩コショウ、ハーブなどで下味をつけ、皮目を下にしてプレートで焼きます。上下から一気に加熱するので火の通りが早く、余分な脂が溝に落ちてとってもジューシー&ヘルシーに仕上がります。
- 厚揚げのプレス焼き:厚揚げをそのままプレスするだけ。表面がカリッとして、中はふわふわ。生姜醤油やネギポン酢でいただけば、立派なおつまみになります。
- 失敗知らずのオムレツ:溶き卵に刻んだ野菜やチーズなどを混ぜてプレートに流し込みます。火加減を気にする必要がなく、くるっと巻く手間もいらないので、誰でもきれいな形のオムレツが作れます。
生地の基本とアレンジ
もちろん、王道のワッフル作りも楽しみたいですよね。基本的な生地の考え方と、アレンジのヒントをご紹介します。(分量はあくまで目安です)
アメリカンワッフル(軽めの生地)は、ホットケーキミックスを使うと非常に簡単です。基本的には、ホットケーキミックスのパッケージに記載されている牛乳や卵の分量通りでOK。少し牛乳を減らして溶かしバターを加えると、よりサクッとした食感になります。
ベルギーワッフル(重めの生地)は、強力粉と薄力粉、ドライイースト、牛乳、卵、バター、砂糖などをこねて発酵させる、少し手間のかかるパンのような生地です。リエージュタイプにするには、最後に「パールシュガー」という粒状の砂糖を混ぜ込むのがポイント。焼いたときに溶けずに残り、カリカリとした食感を生み出します。
生地作りに慣れてきたら、ぜひアレンジにも挑戦してみてください。
- フレーバーアレンジ:生地にココアパウダーや抹茶パウダー、紅茶の茶葉などを混ぜ込む。
- 粉のアレンジ:小麦粉の一部を全粒粉やライ麦粉、米粉などに置き換えて、食感や風味を変えてみる。
- 具材を混ぜ込む:チョコチップやナッツ、ドライフルーツなどを生地に混ぜ込んで焼く。すりおろした人参やほうれん草のペーストを混ぜ込めば、野菜嫌いのお子様も食べやすい栄養満点のおやつになります。
ワッフルメーカーを長持ちさせるコツとお手入れ方法
お気に入りのワッフルメーカーと長く付き合っていくためには、日頃のお手入れが欠かせません。正しい使い方とお手入れ方法をマスターして、いつでも美味しいワッフルが焼ける状態をキープしましょう。
使う前の準備
新品のワッフルメーカーを初めて使う前や、鋳鉄製のプレートを使う際には、「シーズニング(油ならし)」という作業をおすすめします。これは、プレートの表面に油の膜を作ることで、焦げ付きを防ぎ、錆びにくくするための大切な工程です。
やり方は簡単。まずプレートをきれいに洗い、水気を完全に拭き取ってから加熱します。煙が少し出るくらいまで温まったら火を止め(電気式の場合は電源を切り)、キッチンペーパーなどに含ませた植物油をプレート全体に薄く塗ります。これを冷まして、再度加熱…という作業を2〜3回繰り返すと、丈夫な油膜ができます。
フッ素樹脂加工のプレートの場合、基本的にはシーズニングは不要ですが、初めて使う前や、最近焦げ付きやすくなったと感じたときには、一度この作業をしてみると、こびりつきが改善されることがあります。
使用中・調理のコツ
調理中にも、プレートを傷めないためのちょっとしたコツがあります。
- 生地の量を守る:欲張って生地をたくさん流し込むと、プレスしたときに溢れ出てしまい、本体の隙間に入り込んでお掃除が大変なことに…。最初は少なめから試して、お使いのメーカーに合った適量を見つけることが大切です。
- 金属製の調理器具は絶対NG!:焼きあがったワッフルをプレートから取り出すときに、フォークやナイフ、金属製のトングなどを使うのは絶対にやめましょう。フッ素樹脂加工などのコーティングに傷がつき、そこから剥がれや焦げ付きの原因になってしまいます。必ず、竹串や、耐熱性のあるシリコン製のヘラ、お箸など、プレートを傷つけない素材の道具を使いましょう。
使った後のお手入れ
調理が終わったら、熱いうちに手入れをしたい気持ちをぐっとこらえて、本体が完全に冷めてから作業を始めるのが鉄則です。やけどの危険があるだけでなく、熱いプレートに水をかけると急激な温度変化で変形やコーティング劣化の原因になります。
プレートが取り外せる場合
これはお手入れが最も簡単なタイプです。本体からプレートを取り外し、シンクで中性洗剤と柔らかいスポンジを使って優しく洗いましょう。金たわしや研磨剤入りのクレンザーは、コーティングを傷つけるので使用しないでください。洗い終わったら、水気をしっかりと拭き取り、完全に乾かしてから本体に戻します。
プレートが取り外せない場合
少し手間はかかりますが、コツさえ掴めばきれいにできます。
- 本体が十分に冷めたことを確認します。
- まずは乾いたキッチンペーパーや布で、大きなパンくずや油汚れを大まかに拭き取ります。
- 次に、水やぬるま湯で濡らして固く絞った布やキッチンペーパーで、プレートの表面や溝を丁寧に拭いていきます。
- 溝に残った頑固な汚れには、割り箸や竹串の先にキッチンペーパーを巻きつけた「お掃除棒」を作って、優しくこするように拭き取ると効果的です。
- それでも落ちない汚れがある場合は、プレートに水で濡らしたキッチンペーパーを置き、蓋を閉じて数分間だけ加熱(電源を入れる)するという裏技も。蒸気で汚れがふやけて、取れやすくなります。ただし、この方法はメーカーが推奨していない場合もあるので自己責任で。また、作業中はやけどに十分注意してください。
- お手入れが終わったら、蓋を開けたままにして内部をしっかりと乾燥させます。
保管方法
お手入れの仕上げは、正しい保管です。湿気が残ったまま収納すると、カビや錆び、嫌な臭いの原因になります。必ず完全に乾燥させてから戸棚などにしまいましょう。保管する際には、プレートとプレートの間にキッチンペーパーを一枚挟んでおくと、コーティング面を傷から守ることができます。縦置きできるモデルは、説明書に従って正しく立てて収納しましょう。
「故障かな?」と思ったときのトラブルシューティング
いつも通り使っていたのに、急に動かなくなったり、様子がおかしくなったりすると焦りますよね。でも、修理に出す前に、いくつかご自身で確認できることがあります。「故障かも?」と思ったら、まずは落ち着いて以下の点を確認してみてください。
電源が入らない・ランプが点灯しない
- コンセントはしっかり差し込まれていますか?:基本中の基本ですが、意外と多いのがこのケース。プラグが中途半端に浮いていないか、一度抜いて差し直してみてください。
- 電源スイッチはONになっていますか?:本体に主電源のスイッチがあるモデルの場合、スイッチがON側に入っているか確認しましょう。
- そのコンセントは通電していますか?:ワッフルメーカーではなく、コンセント側に問題がある可能性も。同じコンセントに、正常に動くことがわかっている別の家電(ドライヤーなど)を差してみて、動くかどうか確認しましょう。
- 延長コード(テーブルタップ)を使っていませんか?:延長コード自体のスイッチが切れていたり、故障していたりする可能性もあります。一度、壁のコンセントに直接差し込んで試してみてください。
温まらない・加熱が遅い
- 予熱時間は十分ですか?:電気式ワッフルメーカーは、プレートが適温になるまでにある程度の時間が必要です。機種によっては5分〜10分程度かかることも。予熱完了を知らせるランプがつくまで、じっくり待ってみましょう。
- サーモスタットが作動していませんか?:多くの電気式ワッフルメーカーには、プレートが熱くなりすぎるのを防ぐ「サーモスタット」という安全装置が内蔵されています。これは、一定の温度に達すると自動的に加熱を停止し、温度が下がると再び加熱を始める仕組みです。そのため、調理中にランプが点いたり消えたりするのは、故障ではなく正常な動作です。「途中で加熱が止まった!」と感じても、しばらく様子を見てみましょう。
きれいに焼けない・焼きムラができる
- 予熱はしっかり行いましたか?:プレートの温度が低いまま生地を流し込むと、熱が均一に伝わらず、焼きムラの原因になります。予熱完了のサインを待ってから調理を始めましょう。
- 生地の量は均一に入れていますか?:生地の量が多い部分と少ない部分があると、当然焼き上がりに差が出ます。プレート全体に均等に行き渡るように、生地を流し込むのがコツです。
- 直火式の場合、火の当たり方は均一ですか?:コンロの火が中央にしか当たっていないと、真ん中だけ焦げて周りは生焼け…ということになりがちです。時々プレートの位置をずらしたり、向きを変えたりして、全体に熱が回るように意識してみましょう。
生地がプレートにくっつく・焦げ付く
- プレートに油を塗りましたか?:フッ素樹脂加工のプレートでも、使い始めや、繰り返し使っているうちに油分がなくなると、くっつきやすくなります。調理の前に、キッチンペーパーなどで薄く油を塗る習慣をつけましょう。
- プレートのコーティングが傷ついていませんか?:金属製のヘラなどを使って、プレート表面のコーティングに傷がついてしまうと、その部分から生地がこびりつきやすくなります。
- 生地の配合は適切ですか?:生地に含まれる油分や砂糖が極端に少ないと、プレートにくっつきやすくなることがあります。
- 焼き時間は短すぎませんか?:生地がまだ十分に固まっていない、半生の状態で蓋を開けようとすると、上下のプレートに生地が分裂してくっついてしまいます。蒸気があまり出なくなってくるのが、焼き上がりの一つの目安です。
それでも直らないときは
上記を確認しても症状が改善しない場合は、内部のヒーターや電子部品に問題がある可能性があります。ご自身で分解や修理を試みるのは非常に危険ですので、絶対にやめてください。まずは製品の取扱説明書をよく読み、記載されているお客様相談センターに連絡するか、購入した販売店に相談しましょう。保証期間内であれば、無償で修理や交換をしてもらえる場合もあります。
ワッフルメーカーを安全に使うための大切なルール
手軽で便利なワッフルメーカーですが、熱と電気を扱う調理器具であることには変わりありません。思わぬ事故を防ぎ、安全に楽しむために、以下のルールを必ず守りましょう。
子供だけで使わせない:ワッフルメーカーの本体、特にプレート部分は調理中・調理直後は非常に高温になります。お子様と一緒に調理を楽しむ際は、必ず大人が付き添い、絶対に目を離さないようにしてください。生地を流し込んだり、トッピングをしたりといった楽しい作業は子供に任せ、本体の操作やワッフルの取り出しは必ず大人が行いましょう。
安定した平らな場所で使う:ぐらぐらするテーブルの上や、傾いた場所で使うのは危険です。必ず、安定した平らな台の上で使用してください。また、カーテンやふきんなど、燃えやすいものの近くでの使用は避けてください。
本体を水で濡らさない・丸洗いしない:電気式のワッフルメーカーの本体部分には、電熱線などの電気部品が入っています。本体を水につけたり、蛇口の水を直接かけたりする「丸洗い」は、感電やショート、故障の直接的な原因となり、大変危険です。絶対にやめましょう。
空焚きを長時間続けない:生地を入れないまま、電源を入れた状態で長時間放置するのは避けてください。プレートのコーティングを傷めたり、本体が過度に加熱されたりする原因になります。予熱が終わったら速やかに調理を始め、使い終わったら必ず電源を切る(コンセントを抜く)ようにしましょう。
使用中・使用直後は素手で触らない:繰り返しになりますが、使用中の本体は非常に熱くなっています。特に金属部分は危険です。本体を移動させたり、蓋を開閉したりする際は、うっかり素手で触らないように注意し、必要であれば鍋つかみ(ミトン)を使用してください。
電源コードの取り扱いに注意する:電源コードを無理に引っ張ってコンセントから抜いたり、家具の脚で踏みつけたり、ドアに挟んだりして傷つけないようにしましょう。コードが損傷すると、断線やショートの原因になります。また、保管時にコードを本体にきつく巻き付けすぎるのも、コードの根元に負担がかかり断線につながることがあるので注意が必要です。
ワッフルメーカーの進化の歴史をちょっとだけ覗いてみよう
今や私たちのキッチンで活躍するワッフルメーカーですが、そのルーツは一体どこにあるのでしょうか。少しだけ、その長い歴史を遡ってみましょう。
ワッフルの原型ともいえる食べ物は、なんと古代ギリシャの時代にまで遡ると言われています。当時は「オベリオス」と呼ばれ、熱した2枚の金属板の間に生地を挟んで焼く、非常にシンプルなものでした。もちろん、まだあの特徴的な格子模様はありませんでした。
現在のような格子模様が登場するのは中世ヨーロッパのこと。生地を焼くための鉄板に、キリスト教に関連する模様や紋章、そして蜂の巣(wafel)の模様が彫られるようになり、これが「ワッフル」という名前の語源になったと言われています。この頃のワッフルは、主に教会でミサの際に配られる聖餐用のお菓子として、特別な意味合いを持っていました。
やがてワッフルは一般家庭にも広まっていきます。18世紀頃にはオランダやベルギー、フランス、ドイツなどで庶民のおやつとして親しまれるようになり、様々なレシピが生まれていきました。そして19世紀、ヨーロッパからの移民によってワッフルはアメリカ大陸へと伝わります。
アメリカでワッフルメーカーの歴史が大きく動いたのは、1911年のこと。ゼネラル・エレクトリック社の従業員が、世界で初めてとなる電気式ワッフルメーカーの特許を申請したのです。これにより、火加減の難しい鋳鉄製から、誰でも手軽に扱える家電へと進化を遂げ、ワッフルはアメリカの家庭の朝食メニューとして一気に普及していきました。
その後もワッフルメーカーの進化は止まりません。温度を自動で管理するサーモスタット機能の搭載、こびりつきにくいフッ素樹脂加工プレートの登場、そしてワッフル以外の調理も可能にするプレート交換式の開発など、時代ごとのニーズに合わせて、より安全に、より便利に、より楽しく、ワッフルメーカーは姿を変えてきたのです。私たちが今、当たり前のように使っている一台には、こんなにも長い歴史と技術の進化が詰まっているのですね。
まとめ
ワッフルメーカーの賢い選び方から、驚きの活用法、日々のお手入れやトラブル対処法まで、本当にたくさんの情報をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
ワッフルメーカーは、ただワッフルを焼くためだけの道具ではありません。熱源やプレートの種類、機能性をしっかりと見極めて自分に合った一台を選び、正しい使い方とお手入れを心がけることで、それは日々の食生活を何倍にも豊かにしてくれる、頼もしい相棒のような存在になります。
休日の朝は、焼きたてワッフルにたっぷりのフルーツとクリームを添えて、優雅なブランチを。おやつには、お餅やクロワッサンを挟んで、あっと驚く新食感スイーツを。そして、普段の食事では、お肉を焼いたり、焼きおにぎりを作ったりと、時短でおいしい一品を追加する。そんな風に、あなたのアイデア次第でワッフルメーカーの可能性は無限に広がっていきます。
この記事が、これからワッフルメーカーを手にしようと考えている方の、そして、すでに持っているけれど最近あまり使っていなかった…という方の、新たな発見やワクワクする気持ちのきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。さあ、あなたもワッフルメーカーで、美味しくて楽しい毎日を焼き上げてくださいね!

